クラシックカーの祭典「AUTOMOBILE COUNCIL 2022」(オートモビル カウンシル 2022、4月15日~4月17日に幕張メッセで開催)で見慣れないピカピカの高級クーペを見かけた。会場に入ってすぐの一等地で堂々たる存在感を放っていたそのクルマ、聞けば英国の高級車メーカー「アルヴィス」の「グラバー・スーパー・クーペ」だという。どんなブランドのどんなクルマなのだろうか。
○アルヴィスとはどんなブランドなのか
アルヴィス(Alvis Car and Engineering Company Ltd.)は1920年、 T.G.ジョンが英国のコヴェントリーで創業した自動車会社だ。1925年に世界初の前輪駆動車を設計・開発。レースにも参戦し、1926年には直列8気筒エンジン搭載の前輪駆動グランプリカーが当時の英国ブルックランズサーキットで時速121マイル(時速194キロ)を記録し、後続にトラック1周以上の差をつけて独走した。1928年には前輪駆動グランプリカーがル・マン24時間耐久レースで1、2位を独占するなど輝かしい歴史を持つ。
2+2の豪華なブラウンレザーの室内は、日本独自仕様のエアコンディショナーやBluetooth機能付きのレトロスタイルオーディオ、パワーステアリング、パワーウインドウなど特別装備にも抜かりはない。アルヴィス生産車の証である通し番号およびシャシーの通し番号も付与される。3年保証も安心で、Vehicle and Operator Services Agency(イギリス運輸省の関係局)の基準を満たしており、イギリス国内でも日本国内でも走行が可能になるという。