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ウィリアム王子、大洪水に見舞われたオーストラリアの人々とビデオ通話

2022年05月01日 12:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

大洪水に見舞われた人々と対話したウィリアム王子(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年11月25日付Instagram「Thank you Will and Chloe for sharing your experiences of working as emergency responders and the mental health impact that this can have.」』のスクリーンショット)
ウィリアム王子がオーストラリアの救急隊員達とビデオ通話をして、同国を襲った大規模な洪水被害の話を聞いた。王子が公務をする写真が投稿された日はキャサリン妃との結婚11周年だったが、祝福メッセージなどは公開されなかった。

ケンブリッジ公爵夫妻の公式ツイッターが現地時間4月29日、ウィリアム王子がオーストラリアの救急隊員や地域リーダー達とビデオ通話を行う写真を公開した。

この日は王子とキャサリン妃が結婚11周年を迎えたが、記念日を祝う写真やメッセージは公開されなかった。昨年の結婚10周年記念日には、夫妻の最新のツーショットを公開して祝福していた。

このほど『Daily Mail Online』などが公開した映像では、4月28日に王子が現地の人々とビデオ通話をし、ここ数か月間オーストラリアのニューサウスウェールズ州と周辺地域を襲った大規模な洪水による影響について直接話をきいている様子がある。

オーストラリアでは今年2月から観測史上最悪といわれる記録的な豪雨に見舞われ、各地で大規模な洪水が発生した。これにより多くの死者が出たほか、浸水や停電、町が水没するなど大きな被害が相次いでいる。

王子は洪水の規模に衝撃を受け、「あなた方が耐えてきた降水量の多さには、驚くばかりだ」と述べた。

現地の国家緊急事態管理局のアシュリー・スラップ司令官は「チームは驚異的に優秀だった」と救急隊員達の活躍を称え、「彼らは自分達の家が沈没する中、任務を行っていた」と明かした。同局では、2月下旬のみで150回以上の救助活動を行ったという。

スラップ司令官は「4、5日後、彼らに休息日が必要だと声をかけたが、『止められない。失ったものを思い出すから』という答えが返ってきた」と話し、「だから彼らは8日間、一生懸命に働き続けた」と説明した。

次に王子は、洪水で大被害を受けた地元の小学校のジャネット・ウィルキンス校長からも話を聞いた。

校長は「私たちは学校と、建物の中にあるすべてを失った」と言い、「大切なのは子供達や家族と連絡を取ること。できるだけ早く学校を再設立し、彼らを通常の生活に戻してトラウマに対処すること」と語った。

そんなウィルキンス校長は洪水から3週間以内にこれらを始め、現在は子供達が受けたトラウマに対処しているという。しかし洪水発生から2か月経過後も変化はなく、今も避難生活をしている34家族の子供達の対処については、確信がないと吐露した。

これらを聞いた王子は「今回の洪水の規模が本当に恐ろしく、衝撃的であることが分かりました。みなさんは、各地域で素晴らしい仕事をされている」と言い、このように続けた。

「ビジネス、学校、地域社会、救急隊。どの職場でもみなさんは今、地域社会が切実に必要としているリーダーとして、素晴らしい仕事をされている。それに加えて、ご自分のことも大切にしてください。」

そして最後に「英国で座っている僕の言葉は空しいが、みなさんの努力に感謝します。よくやってくれました」と伝えた。

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年11月25日付Instagram「Thank you Will and Chloe for sharing your experiences of working as emergency responders and the mental health impact that this can have.」』『Duke and Duchess of Cambridge 2022年4月29日付Twitter「The sheer magnitude and long term impacts the floods in Australia have had on those affected is devastating.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)