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育休からの職場復帰、「仕事面で大変だと感じたこと」をワーママに聞いた

2022年05月01日 11:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
現在は、夫婦共働きで子育てをするのがごく一般的な時代。子どもを保育園や幼稚園に預けて仕事をしている、という女性も多いことだろう。



ただ、そうはいっても、仕事と家事・育児との両立をはかるのは、そうたやすいことではないかもしれない。とくに、育休から職場復帰をする際には、何かと苦労することが多いのではないだろうか。



そこで今回は、子どもを持つ20~50代のマイナビニュース女性会員300人を対象にアンケート調査を実施。「復職にあたって、仕事面で大変だと感じたこと」などを聞いた。


Q.未就学児のお子さんを保育園・幼稚園に預けて仕事に復帰した(もしくは仕事を始めた)経験はありますか?



「ある」(59.7%)

「ない」(40.3%)



Q.復職にあたって、大変だと感じたことはありますか?



「ある」(93.3%)

「ない」(6.7%)



Q.仕事面について、大変だったことについて具体的に教えてください(自由回答)



○■「子どもの急病時の対応」



・「子どもの急病時に休んだり早退したりして、職場に迷惑がかかった」(42歳/埼玉県)

・「子どもの体調が悪く早退する際、嫌な雰囲気になるのが嫌だった」(51歳/東京都)

・「保育所から熱などで呼び出しがあると帰らなければならず、仕事のやりくりに苦労した」(50歳/大阪府)

・「突然体調不良やけがで、お迎えの連絡が来ること」(41歳/愛知県)

・「熱が出た時にたびたび数日休みましたが、会社に子どもがいる女性がいなくてとても気まずい日々でした」(50歳/沖縄県)

・「熱を出したりすると保育園は行けなくなるので、仕事を休むことが多くなった(義理両親とかも面倒をみてもらえなかったので)」(56歳/岩手県)

・「看護師なので残業は当たり前で、子どもが熱出してもすぐに休めないこと」(44歳/北海道)

・「ひとりが感染症にかかると、時差をおいて次の子がうつることが多く、仕事を長期休まなくてはならないときがありました」(57歳/兵庫県)

・「具合が悪くなり、お迎えの連絡がきた時の仕事の、中途半端に終えなければいけない時の対応が大変だった」(46歳/愛知県)

・「子育てをしながらの復帰だと、急に子どもが具合が悪くなったりすると休みを貰わないといけなかったりと、同僚に申し訳ない気持ちだった」(53歳/鹿児島県)

・「子どもがしょっちゅう熱を出しても、休みをもらえない。土日も夜勤もある仕事だったので、保育園が休みの土日や正月は、主人と当直が被らないように勤務を調整するのが大変だった。保育園もベビーシッターも休みの正月は本当に地獄だった」(55歳/新潟県)

・「呼び出しがあると、その日の業務を突然誰かに引き継がなければならないこと」(32歳/神奈川県)



○■「休職中に生じた仕事のブランク」



・「ブランクがあったので緊張がすごかった。常に気が張っていて辛かった」(35歳/京都府)

・「仕事のカンがなかなか取り戻せなく、システムなども大きく変わっていた」(44歳/東京都)

・「久しぶりの業務、勘が戻るのに時間がかかった。全体的に後ろめたさを強く感じた」(41歳/兵庫県)

・「ブランクの間に色いろシステムが変わっていて、勉強をしなければならなかったが、子育てと仕事で手一杯で、勉強する時間が取れなかった」(59歳/茨城県)

・「クリニックに勤め始めたが、電子カルテでの受付会計操作をなかなか覚えられず、大変だった」(51歳/神奈川県)

・「技術職なので、育休中のブランクが周りに迷惑をかけているのではないかと気がかりだった」(35歳/大阪府)

・「休職してる間に社内の規定や顧客に対する管理方法などが変わっていた事があり、覚えなおすのが大変だった」(45歳/新潟県)

・「仕事も体制も変わっていて、対応できないこともあった。子どもの保育園から電話があると、早退するので申し訳ないと思っていました」(59歳/茨城県)

・「一年以上休んでいたので、仕事モードに入るのも長時間労働に耐えるのも大変だった」(40歳/京都府)



○■「子どもの送迎のやりくり」



・「お迎え時間に間に合わせるため、急いで退社しなければならなかった」(51歳/埼玉県)

・「お迎え時に残業があったときに、迎えに行く人を探すのが大変だった。また頼める人が無かった時に終わる時間もわからなし、仕事も人に頼むことになった時」(56歳/静岡県)

・「保育園のお迎えの時間があるので、仕事が残っていても残業できない。子どもが寝静まってからやるしかない」(38歳/愛知県)

・「お迎えに遅れると延長料金がかかるため、遅くまで残ることができない。その分、効率的に仕事を仕上げなければならない。子どもの看病のため、仕事を休むことが度々あると、周りに申し訳なく、居場所がなく感じる」(37歳/千葉県)

○■「体力面での不安」



・「仕事も大変で早期復帰したら体調を崩して逆に寝込んで、更に上の子がインフルエンザを私にうつして更に寝込んでしまったので職場に迷惑をかけてしまった」(46歳/新潟県)

・「体がついていきにくかったり、以前とは変わっていることもあり、取り戻すのに時間がかかった」(38歳/福岡県)

・「時間におわれることが多かったので、仕事との両立で疲れがたまって仕事に支障がでた」(46歳/神奈川県)

・「まず体力が 弱くなっていたためかすぐに体調を崩してしまい色々としんどい中働いていた 病院に行く時間がなくなり色々と苦労した」(46歳/群馬県)



○■「全体的なスケジュールの調整」



・「残業の調整や学校行事に参加するための仕事調整がまわりを含めて行わなければならず、迷惑かけてしまい、申し訳なかった」(36歳/静岡県)

・「朝と帰ってからの家事など、やることが多く生活リズムをつかむのが大変だった」(36歳/静岡県)



○■「その他」



・「経験がない仕事だったので、覚えるのが大変だった」(48歳/静岡県)

・「いつ休むかわからないから、他の人が見てもわかるように進めていく」(50歳/三重県)

・「時短を取ったが、仕事量は出産前と変わらず、早く帰ることが出来ない。残って仕事をしても残業は付かない」(49歳/滋賀県)

・「母乳だったので、搾乳を途中でするなど神経を使った」(54歳/埼玉県)

・「保育園の役員になってしまい、仕事を早退しなければならないことが度々あった」(48歳/長野県)



○■総評



調査の結果、子どもを持つ20~50代のマイナビニュース女性会員のうち、未就学児の子どもを保育園・幼稚園に預けて仕事に復帰した(もしくは仕事を始めた)経験が「ある」と回答したのは59.7%となった。復職にあたって、大変だと感じたことはあるか、との問いに対しては、大多数の93.3%が「ある」と答えている。



仕事面について、大変だったことについて具体的に聞いた。とくに目立った回答としては、「子どもの急病時の対応」があった。看病や病院への送迎などのために欠勤や早退をしなければならず、どうしても職場へ迷惑をかけてしまう、というのは多くの人が経験するところだろう。



また、復職の際に「休職中に生じた仕事のブランク」が大変だった、という意見もあった。休んでいる間に仕事の進め方やシステムが変更になっていて、慣れるのに苦労したという声が多く寄せられている。また、「体力面での不安」を感じたという人もいて、これも一種の「仕事のブランク」と言えるかもしれない。



そのほか、「子どもの送迎のやりくり」や「全体的なスケジュールの調整」が大変だったというコメントもあった。先の「子どもの急病時の対応」も含め、育児と仕事の両立ためには時間的な部分での苦労が多いということだろう。



今回の調査では、大部分の人が復職にあたって何らかの大変さを感じている。その理由にはさまざまなものがあるが、未就学児の育児と仕事の両立は時間的にも肉体的にも大きな負荷となっていることがわかった。



また、「周りに申し訳なく、居場所がなく感じる」「職場に迷惑をかけてしまった」「気まずい日々でした」「同僚に申し訳ない気持ちだった」など、精神的にも負担を感じているというコメントも多い。スムーズな復職のためにはやはり、周囲の理解と協力が何よりも大きな支えとなる。今回は、そんな印象を抱かせるアンケートとなった。



調査時期: 2022年4月8日~4月10日

調査対象: 子どもを持つ20~50代のマイナビニュース女性会員

調査数: 300人

調査方法: インターネットログイン式アンケート



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