大型連休のこの時期は、ちょっと気分を切り替えてお金の使い方を見直すのに絶好のタイミングだ。特に後回しになりがちなのが、スマホなどの通信費や光熱費など、毎月落ちていく「固定費」の部分。最近は月額サブスクのサービスも増え、いま自分が何にお金を払っているのか、わからなくなっている人も多いかも? 今回は、節約アドバイザーの丸山晴美さんに、いま見直したほうがいいポイントを教えてもらった。(取材・文:酒井 明子)
(1)通信費は値下がりしている!
「スマホや自宅のwi-fiなど、毎月の大きな出費となる通信費。電気やガス、食品などが値上がりする中、通信費だけは安くなっているので見直さない手はありません」
「スマホは各社が格安プラン(ahamo、LINEMO、povoなど)を打ち出しており、プランによっては半額になる場合も。現在使っているスマホ端末のまま、SIMだけ変えて格安にするプランもあります」
「家族全員が大手キャリアのプランにすることで通信費の家計の負担になるなら、子供だけ格安プランや格安SIMにするのも一案です。また自宅のwi-fiとセットにすることで割引になるケースも多いので、現在の通信費全体の加入状況を確認して、新たに検討してみるのもいいかもしれません」
(2)もう使ってない「サブスク」
「コロナ禍で在宅時間が増え、月額制の動画配信サービスに加入した人も多いのではないでしょうか? 外出自粛中は楽しい時間を過ごすためのいいサービスでしたが、いまはすっかり見なくなったという人もいるのではないでしょうか」
「よくあるのが、何ヶ月無料!につられて入って忘れてしまい、その後は使っていないのにひたすらお金を払い続けているというケースです。最近はクレジットカードの明細もペーパーレスで見直すことが少ないため、加入したまま払い続けていることも。月に1,000円でも年間になると一万円を超えるので、もし利用していない場合は早めに解約しましょう」
(3)光熱費「そのまま」になってない?
「毎月、必ずかかってしまう電気代やガス代も、自由化で選択肢が増えていますので、各社サービスを比較してみるのはいかがでしょうか」
「いまは、ネットに料金比較サイトもあります。それを使って、自分のライフスタイルや料金プランに合った電気会社やガス会社を探すのがおすすめです。電気とガス、ガソリン代をまとめて同じ会社にすると安くなったり、ポイントを貯められたりする会社もあります」
「ただ安いのが初年度だけだったり、早期解約で違約金や解約手数料を請求されるところもあります。料金以外にもかかるお金などは、契約前にしっかり確認しましょう」
(4)意外と高い「習い事」
「もう一つ、この時期に見直すべきなのが『習い事』でしょう。習い事を始めたときの気持ちや熱量は、時間とともに変化してしまいがち。休みがちであったり、惰性で続けている習い事があれば、春からの新生活を理由にやめてしまうのも手です。人間関係的に言い出しづらいこともありますが、「新年度になってみたら、環境が思ったよりも変わって続けるのが難しそう」などの理由であれば、わだかまりなく辞めることができると思います」
「最近ではオンラインでワンコインから受けられるレッスンなども増えているので、続けたいけど費用を抑えたいという場合は、そちらへの乗り換えを検討してみてもいいでしょう」