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「ジェンダーバイアス」とは? 保護者4割が「女の子/男の子なのに」にモヤモヤ

2022年04月29日 06:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
こどもりびんぐが運営する「シルミル研究所」は4月22日、「子どもにまつわるジェンダーバイアスに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は2月16日~3月6日、電通ダイバーシティ・ラボと共同で、小学生以下の子どもをもつ保護者681人を対象にインターネットで実施した。


「ジェンダーバイアス」とは、「女の子らしさ」「男の子らしさ」など男女の役割に関する固定的な観念や、それに基づく差別・偏見・行動などを意味している。



「ジェンダーバイアス」という言葉を聞いたことがあるか尋ねたところ、60.2%が「聞いたことがない」「聞いたことはあるが、意味までは理解していない」と回答した。ジェンダーバイアスの意味を説明した上で、幼稚園・保育園・小学校で「ジェンダー平等」について教わる機会があるとよいと思うか聞くと、88.5%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた。


自分の子どもと接するときにジェンダーバイアスを意識しているか尋ねたところ、49.6%が「とても意識している」「やや意識している」と答えた。「あまり意識していない」「全く意識していない」は48.2%だった。

自分の子どもと接するときにジェンダーバイアスを意識していると回答した人に、その理由を聞くと、「子どもの意見を尊重したいから」(63.3%)、「世の中の価値観が変わってきていると感じるから」(61.2%)が多かった。「女の子らしさ」「男の子らしさ」より、「その子らしさ」を尊重したいという意識が高くなっていることがわかった。



子どもが欲しがった商品を「女の子(男の子)だからふさわしくない」という理由で購入しなかった経験があるか尋ねたところ、保護者24.5%が「ある」と答えた。それがどのような商品であったか聞くと、売り場が男女で区別されることの多い「玩具」(53.3%)や、「衣類」(45.5%)が上位に挙がった。


「女の子なのに」「男の子なのに」と、子どもが他人に言われてモヤモヤした経験があるか聞くと、37.9%が「ある」と回答した。


「女の子なのに」「男の子なのに」という言葉を、誰に言われたか尋ねると、圧倒的に多かったのは「子どもの祖父母」(60.9%)だった。次いで「配偶者」(19.8%)、「ママ友・パパ友」(18.6%)となっている。(フォルサ)