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国内最大級の超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」の全体構想が発表、2023年4月に開業へ

2022年04月26日 18:32  Fashionsnap.com

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(左から)TSTエンタテインメント運営事業本部長 萩原要、東急 新宿プロジェクト企画開発室室長 木村知郎、東急レクリエーション取締役常務執行役員 久保正則、東急ホテルズ常務執行役員 宮島芳明

Image by: FASHIONSNAP
東急が4月26日の今日記者会見を行い、「東急歌舞伎町タワー」の各施設名称と開業時期が2023年4月に決定したことを発表した。同施設は、ホテルおよび映画館、劇場、新宿エリア最大級のライブホールをはじめとするエンターテインメント施設などから成る国内最大級の超高層複合施設で、「好きを極める場」をコンセプトに新たな都市観光の拠点となることを目指す。

 東急歌舞伎町タワーは西武新宿駅から徒歩2分、新宿駅から徒歩7分の場所に建設予定。地下5階から地上48階までの計53フロアで構成される。地下1階から4階までのフロアにはライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」が入り、地上6階から8階には2014年に閉館した「新宿ミラノ座」の名前を継承する劇場「THEATER MILANO-Za」が、9階から10階には映画館「109シネマズプレミアム新宿」がオープン。17階にはパーティールームとしての役割も果たすレストランが、18階から47階にはホテルがそれぞれ入る。 
 建築デザインはデザイナーの永山祐子が担当。歌舞伎町エリアにかつて川が流れていたことや、歌舞伎町弁財天が水を司る女神として祀られていることから、「水」をモチーフにした外観に仕上げるという。ロゴはデザインエレメントとロゴタイプを組み合わせ、文化やコンテンツ、行き交う人々など、さまざまな要素からなる歌舞伎町の多様性を表現した。

 Zepp Shinjukuは、新宿エリアのライブホールとして最大級となる1500人のキャパシティを完備。これまでのZeppホールに比べ洗練された内装で、非日常感を感じられる空間デザインを設計する。また、Zeppホール初となる360度LEDビジョンを採用し、さらに臨場感ある音楽体験が可能になるという。

 THEATER MILANO-Zaは、「抑えきれない衝動」「都市の中の広場」をコンセプトに約900席を用意し、演劇・音楽・映像等のエンターテインメントコンテンツを発信。客席壁面LEDライトの色を変えることで、演目に合わせたカラーで会場内を彩ることができるようにするなど、自由度の高い会場設備を備える。

 109シネマズプレミアム新宿では、上質な上映環境を提供するというコンセプトのもと、全席にプレミアムシートを採用。広い空間でゆとりを持たせた席間距離を確保するほか、シアター内に視覚的なノイズを排除するモノトーンなデザインを取り入れるなど、作品に没入できる環境を整備する。また、新宿エリア初となる3面ワイドビューシアター「Screen X」を導入する予定だ。

 ホテルエリアには、18階から38階に各エンターテインメント施設とのタイアップ客室も計画している「ホテル グルーヴ 新宿(HOTEL GROOVE SHINJUKU)」、39階から47階にラグジュアリーホテル「ベルスター 東京(BELLUSTAR TOKYO)」を展開。価格はホテル グルーヴ 新宿が一泊2万7000円程度、ベルスター 東京が7万円程度になるという。

 東急の新宿プロジェクト企画開発室室長兼TSTエンタテイメント代表取締役社長の木村知郎氏は「歌舞伎町タワーは様々な観光機能を一体として整備することで、新宿歌舞伎町を都市観光拠点へとアップデートする狙いがある。江戸時代から歌舞伎町に伝わる大衆文化を受け止め、未来に向かって発展させていけたら」とコメントした。

■東急歌舞伎町タワー場所:東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1開業予定時期:2023年4月フロア構成地下1~4階:Zepp Shinjuku(TOKYO)地上6~8階:THEATER MILANO-Za9~10階:109シネマズプレミアム新宿17階:レストラン18~38階:HOTEL GROOVE SHINJUKU39~47階:BELLUSTAR TOKYO公式サイト