朝日新聞社が主催する、第26回手塚治虫文化賞の受賞作が発表された。魚豊「チ。―地球の運動について―」が、マンガ大賞に選ばれた。
【大きな画像をもっと見る】
「チ。―地球の運動について―」は地動説の証明に命を懸ける人間たちを描いた物語。2020年に週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載がスタートし、今年4月に最終回を迎えた。単行本最終8巻が6月30日に発売される。
“斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者”に贈られる新生賞は、「教室の片隅で青春がはじまる」「今夜すきやきだよ」で多様性を柔らかな筆致で描いたことから、谷口菜津子が受賞。短編賞は、オカヤイヅミ「白木蓮はきれいに散らない」「いいとしを」に贈られた。なお“マンガ文化の発展に寄与した個人・団体”に贈られる特別賞は、該当なしとなった。
贈呈式および記念イベントが6月2日に東京・朝日新聞東京本社で開催。記念イベントでは「マンガ媒体の変遷」をテーマに、コミックDAYS編集長・井上威朗、聞き手として選考委員を務めた高橋みなみが登壇するトークショーを実施する。贈呈式には200人を無料招待。気になる人は手塚治虫文化賞の公式サイトを確認しよう。