「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」の公開記念舞台挨拶が、本日4月23日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、ゲスト声優の川栄李奈、ハライチの岩井勇気と澤部佑、監督の橋本昌和が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】しんのすけの出生にまつわる真実と、地球の秘密を人知れず守ってきた忍者軍団の戦いが描かれる「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」。川栄がしんのすけの本当の母親を名乗る屁祖隠(へそがくれ)ちよめ、岩井と澤部がカスカベ花火大会の前説芸人として本人役を演じている。舞台挨拶が始まると、忍者服に身を包んだしんのすけが初めに登場し、“もののけの術”を披露するなど、ステージを動き回り集まったファンを喜ばせた。
“芸能リポーター”を名乗り、踏み込んだインタビューをしていくというしんのすけは、まず川栄の元へ。すると、しんのすけは「『カムカムエヴリバディ』よかったゾ! 最終週は涙なしにはみられなかったゾ……」と、川栄が先日まで出演していたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の感想をいきなり伝え、澤部からすかさず「違う作品の話ばっかり(笑)」とツッコミを入れられてしまう。本題に戻り、しんのすけから、母娘孫三代の物語が描かれた「カムカムエヴリバディ」に絡めて、「3世代それぞれで楽しめるおすすめポイント」と問われた川栄。「見どころはいろんなしんちゃんが描かれていること」と切り出すと、「しんちゃんは、映画になるといろんな姿を見せてくれて、すごく母性本能をくすぐられる。でも子供が観ると、面白いしカッコいい。いろんな人が見てくれたらもっとしんちゃんを好きになる映画」と作品をアピール。川栄の回答を聞いた橋本監督も「今回は30周年なので今まで見たことないしんちゃんの表情を描ければと思っていました。なので、そういうところが本当に見どころです」と同意した。
今度は、ハライチの隣へ移動してきたしんのすけ。すると、作中で漫才を披露していたハライチへ、その漫才が“ガヤ”として使われてしまったことへの謝罪をなぜか橋本監督へお願いすることに。監督が素直に謝ると、岩井は「漫才1本書いたのに、頭ちょろっとしか使われていなかった。監督有罪です(笑)」と判決を言い渡し、橋本監督はイベント終了まで「有罪」と書かれた巻物を持たされることとなった。
ハライチは続けて、映画のために手がけ、劇中で使われているオリジナルのノリボケ漫才を披露することに。アクション仮面の架空のキャッチコピーを切り口に、「春日部の番犬」「春日部の冒険」と岩井がボケを繰り出せば、それに澤部がキレよくツッコんでいく。次第に「食べかけのえびせん」「行きつけの閉店」「ザリガニの人間」とアクション仮面のキャッチコピーから離れていき、澤部がジャスチャーを交えながらノリボケを披露する姿に大きな笑いが起きた。ステージ上で爆笑していた川栄も「まさか映画で観たネタを生で観れるとは思わなかった」と大興奮。映画館でサンパチマイクを前に漫才をするという貴重な機会をハライチの2人も楽しんでいた。
イベント終盤には、しんのすけ役の小林由美子もステージ上に登場。昨年、一昨年と新型コロナウイルスの影響で、本来の予定日であったゴールデンウィーク前に公開が叶わなかったこともあり、小林は「ゴールデンウィーク前の期間にこの場所に立てることが、本当に夢のよう」と笑顔を見せる。今回の映画について聞かれると「変わっていくものも、変わらないものも、30年分のいろんなものがぎゅっと詰まった30作品目にふさわしい1作だなと思い感動しました」と力強く答えた。さらにハライチの漫才にも言及し「めちゃめちゃ面白かった! あれをガヤに回すってどういうことですか?(笑)」と監督に詰め寄り笑いを誘った。
最後の挨拶では小林が、「皆さまあっての30年だと思います」と原作者、スタッフ、キャストのみんなへの感謝。「まだまだ引き継いで4年。この後、40周年、50周年、60周年と親子3代、4代で観ていただける『しんちゃん』を目指してがんばっていきたいと思います」と意気込みを伝えイベントを締めくくった。
■ 「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」
公開中
原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中
監督:橋本昌和
脚本:うえのきみこ、橋本昌和
製作:シンエイ動画・テレビ朝日・ADKエモーションズ・双葉社
声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみほか
ゲスト声優:川栄李奈、ハライチ、高垣彩陽、花江夏樹、浦山迅、悠木碧、雨宮天
(c)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2022