今回はRPGの話をしたい。僕はこのジャンルの最高峰として『ファイナルファンタジー6』を挙げてしまうぐらいのめんどくさいスーファミ直撃世代おじさんなんだけども、面白いRPGはたくさんある。
ただ、あまたあるRPGの中には「この要素があるせいで減点せざるを得ないな」と感じる弱点を抱えたタイトルもあった。無駄なCGがやたら多いとか、取り返しのつかないイベントが多いとか、あとはクサい恋愛模様が鼻につく、だとか。
そこで、RPGに無理して詰め込んだところで、ユーザーには反感を買われるだけというような要素についての考えてみたい。
「二度と来れない街・ダンジョン」
先日、5ちゃんねるに「RPGゲーム作ってるんやが、絶対に入れてはいけない要素」というスレッドが立っていた。そもそもRPGがロールプレイングゲームの略だから、”RPGゲーム”って「馬から落馬して落ちた」みたいな表現になっちゃってるのが気になるが、とにかくスレ主はそういった要素を知りたいようだ。
ちなみにスレ主はアマチュアで、RPGツクールを使って2Dコマンド制RPGを作ろうとしているようだ。ユーザーの声を反映させたいという意思があるのなら、それは素晴らしい。このスレッドに挙がった意見を、いくつか引用させていただきたい。
「武器が壊れる」
「しょうもないパズル要素」
「初戦闘までが長い」
「武器とかの痛い説明(筆者注:たしかにテキストがイタいRPGってキツいよね)」
「時限イベントはやめろ」
「レベル上げると敵も合わせて強くなるのだけは無能」
と、こんな感じ。それぞれの書き込みを見ていると「ああ、この人たち、過去にこの手の地雷ゲーのせいでイライラさせられちゃったんだろうな」と思ってしまう。
武器損壊は3D系のゲームでは歓迎だけど……
ちなみに「武器が壊れる」をダメ要素として引用させていただいたが、これにはスレ主も賛同していた。武器が壊れる系のゲームはなかなか受け入れがたいものがあるようだ。
個人的には「武器損壊おおいに結構!」って感じだし『エルデンリング』も最初、勝手に武器が壊れるものだと思い込んでいたクチなんだけど(なまじフロムの過去作にそういうのがあるだけに)。ただこれも、全部のゲームに取り入れるべきではないと感じる。
2D系のゲームで武器が壊れてしまうと、3D系と違って武器損壊後に回避してやり過ごすみたいな、テクニックでどうこう出来るわけでもない分イライラが凄いことになるだろうし。
スレ主はツクールでRPGを作成しているとのことだが、下手に武器が壊れる要素なんか入れてしまうと匙加減、塩梅にも苦労が多くてバランス調整も大変だろう。個人が作るゲームで、武器の破損要素って不要な要素なんじゃないかなぁ。
逆に、これもう全然話の筋と関係ないんだけど、RPGで出来れば入れておいてほしい要素ってのを募ってみるのもゲームを作る上ではいい情報が得られるのかもしれない。ネガティブ要素は極力省いて、ポジティブ要素をガンガン詰め込むわけだ。……でもそうすると多分、何の個性もない凡作が爆誕しちゃったりするんだろうな。