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営業職の過酷エピソード「朝6時出社、遅いと夜11時まで。営業車を路駐してノルマ達成まで歩き続ける」

2022年04月19日 18:20  キャリコネニュース

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数字を上げなければいけない営業の仕事には、常にノルマ達成の苦しみが付きまとう。40代男性(奈良県/クリエイティブ職/年収300万円)も商品先物取引の営業の仕事に就いたが、

「ノルマ達成のため連日ひたすら飛び込み営業、電話によるセールス、『絶対儲かります』などの禁止されている絶対営業の横行。勤務終了後、午後8時までの無意味な残業から精神的に不調をきたした」

ことから、わずか1か月半で退職。無謀なノルマはかえって従業員の士気を下げてしまうことがよくわかる。(文:林加奈)

※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H

「あのまま働いていれば壊れていたのは間違いない」


置き薬の営業として働いたことがある40代女性(兵庫県/その他/年収100万円未満)は

「8時から5時のはずが朝6時出社、夜は9時退社。遅い時は11時頃。宿題付き。忙しいと昼抜き。路駐で営業車を止め、汗が塩になるまで歩き続け、個人宅にお邪魔し、ノルマを達成するまで帰れない。先輩の仕事についたが、気の弱そうな奥さんを脅し、高い薬を売りつけ成績を上げていた」

と綴っている。「給料日に残業代が出ないことが発覚」し、1か月程度で退職したが「あのまま働いていれば壊れていたのは間違いない」と当時を思い返している。

3日間かけて顧客リストを作成するも徒労に終わった男性

大阪府の50代男性(サービス・販売/年収350万円)は、「玩具や時計、家電を販売する電話営業の商社」の仕事を始めたが、3日間で退職した。その理由は

「朝8時半から夜6時頃まで、ひたすら楽天やアマゾンでネット販売している会社を検索して、エクセルにアドレスを貼り付けていきます。その数は300社程度。夜6時以降は自社の顧客リストと照らし合わせ検索しました。3日で1000社弱。そのほとんどがすでに顧客。取引対象外。かつて何らかのトラブルが発生した相手でした。要は3日間徒労だったわけです」

苦労して集めたデータは営業先とはならず、3日間の作業がほとんど無駄だったということだ。男性は「こんなことがループするのは気が狂うと思い、3日で退職を申し出てその日帰宅しました」と退職の顛末を明かした。