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パチンコ店で働いていた人々の思い出 「従業員も借金抱えてた」「コーヒーレディで歩き回ってたら8キロ痩せた」

2022年04月17日 06:20  キャリコネニュース

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パチンコホールには、色々な人がいる。働く側にも、客側にも変わった人が一定数いて、普通なら考えられないようなトラブルも時折発生する。というわけで今回は、パチンコに集まる人、そこで起きた変な事件などの話を紹介していきたい。(文:松本ミゾレ)

「店長はいつ刺されるかわかんないからとよく鳴く犬をいつも抱えてた」


先日、ガールズちゃんねるに「パチンコ屋で働いている人アンド働いていた人の集会所」というトピックが立っていた。パチンコ店の仕事で思い出に残っている話をしていきませんか? というのがこのトピックの趣旨である。

「借金してものめり込むギャンブラーをたくさん見た」
「借金してる従業員が数人いて、金融から店に電話かかってくることよくあったわ」
「三店舗で働いたんだけど、どこも何故か店員の男女関係がぐちゃぐちゃだったw」
「店長はいつ刺されるかわかんないからとよく鳴く犬をいつも抱えてた」
「コーヒーレディやってた。全然出ないから売れなくて歩き回ってたら8キロ痩せた笑」

このように、癖のある人がいっぱい集まって、癖のある事件を起こしてしまうというのが、正直なところパチンコホールあるあるなんだろうなぁ。

それこそ僕も元パチンコホールの社員だけども、「社内恋愛は禁止な」つってた主任がバイトの全然可愛くない子を社員寮に連れ込んでたって話を、そのバイトの子本人が自慢してたし。

そういう場なんだよね、あそこはもう。クリーンなイメージを持たせるようなテレビCMに苦心してるホールもあるけど、やっぱり根本はギャンブルをするところだから、人間の欲望もマシマシになるのは、これは仕方ない。

筆者も経験したパチンコホールでの衝撃エピソード

実際、僕も短い期間、2店舗で働かせてもらったけど、やっぱりおかしなことは多かった。あるとき営業終了後に事務所で作業をしていると電話が鳴った。受話器をとってみると聞き取れないほどの怒声。「これはおかしなクレーマーだな」と思い、店長に代わってもらって作業を再開した。

数分後に店長が「今のお客さんじゃないよ、本社からの電話だったよ」と聞かされたとき、目玉が飛び出るぐらい驚いてしまった。ほどなくして、こういう怒声混じりの電話連絡は、毎晩掛かってくることに気が付かされた。

また、ある店長は「この仕事、体力勝負だからさ。牡蠣とかレバー、ほうれん草を炒めて、無理にでもしっかり食べなさい」と部下に食の大切さを切々と説いていた。そしてその口で、ここでは書けないような下ネタを、さも食の話の続きのように話すものだから恐ろしかった。

それから、訳アリなバイトスタッフも何人かいた。ある男性スタッフは月のシフトの半分ぐらいはバックレるのが当たり前だった。あるとき、そのスタッフ宛に事務所に電話が掛かってきた。

「〇〇は本日、出勤しておりませんので」と応じると(実際この日もバックレてたので)、電話の相手は借金取りで、当人の行方を捜しているという。

「大変なことになった」と思って電話を切った後に上司に報告すると「あ~、あの人また借金返せなくて逃げ回ってんのか」と、えらく淡泊な返事。この辺りから僕は「このままこんな業界に染まっていきたくないな」と真剣に離脱を考えるようになる。

お客もやっぱり曲者が多くて、誇張なく毎日のように来店しては、スタッフに「バカ」「クズ」などとの暴言を吐いて睨みつけるおばちゃんというのもおり、みんな蛇蝎のように嫌っていた。

あるときなんて、僕がマイクパフォーマンスをしているとわざわざ近づいてきて「声はウグイスみたいなのに、顔はガマね」みたいなことをいちいち言うものだから文字通り絶句。身なりは良かったのでお金はあるんだろうけど、それ以外の何もない人なんだなぁと思って気にしないようにしていたが、未だに思い出すだに腸が煮えくり返る。

結局僕は1年で音を上げて自主的に退職。そのまま地元に引っ込んで今度は飲み屋で働くようになったが、客層はパチンコと比べると、こちらは酒が入っているにも関わらずだいぶマシだった。
やっぱりこう、お金を掛けて遊ぶ場所って人のモラルというか、そういうものが崩れがちで、働いている側もその影響を受けるものなんだろうなぁ、と改めて感じた次第である。