多くの会社が4月に新入社員を迎えるが、せっかくの新人がすぐ辞めてしまう職場もあるようだ。東京都に住む30代男性(事務・管理/年収400万円)は
「今年の新入社員で翌日に退職願を提出した社員がいました」
と話す。(文:谷城ヤエ)
※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA
初出社日に「今から学ぼうなんて甘い考えのやつは要らない」と社長が豪語
「4月1日の初出社の全体朝礼で新入社員が挨拶したあとに営業本部長が『給料をいただくには、給料に見合った仕事をしなくてはならない。今から学ぼうなんて甘い考えのやつは要らない』と檄を飛ばして空気が冷えた後に、社長からも『教育できるのは両親だけ。他人から対価も払っていないのに教えを乞うなんておこがましい』と言われ凍りつきました」
始めて就職した会社で初日にこんなことを言われたら最悪だ。やはり耐えられる人は少ないようで、「元々体育会系で毎年10名弱の新入社員を採用しますが全員が1年持たず退社」といった具合だという。
「それを経営陣は何の問題も感じず『人件費が浮いて助かったわ』と完全に他人事。そんな会社だから中途採用も半数以上は3年以内に辞めるし、体調不良で休む社員が毎日数名いる状態です。 こうした状況に対して役員に問題提起しても『社員なんて変わりなんていくらでもいる』と全く聞く耳をもたず」
経営陣の考えが変わらなければ今の状況が変わることもないだろう。男性は
「コロナ助成金などで生きながらえているこうしたゾンビ企業を放置することは労働者のためにならないと思う日々です」
と書いている。