未だに新作がリリースされ続けている『機動戦士ガンダム』の世界。今年の10月からは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放送予定となっており、久々のテレビシリーズで日曜日の17時から放送されるという枠も何だか懐かしい感じがする。
主人公が女の子だそうで、そういう部分でも真新しい描写も多くなるのかもしれないし、女性ファンを増やすことに繋がるのかもしれない。もっとも、既にガンダムシリーズでは女性ファンも結構抱えている作品は多い。今日は、中でも放映当初から女性にも割かし注目されていた作品を振り返っていきたい。(文:松本ミゾレ)
当時の彼女のすすめでリアタイ視聴したが……
2007年10月にファーストシーズンが。2008年10月にセカンドシーズンが放映された、全50話の『機動戦士ガンダムOO』。放映当時は僕も20代前半で、たしかアニメ好きな女の子と付き合っていた時期である。その当時の彼女にすすめられる形で、リアルタイムで結構最初のほうから観ていた。
とはいえ、第1話は意図せずテレビをつけていたときに流れたので、ぼんやり「あ、ロボットアニメやってるな」と感じながら観た。
途中で「ん? これガンダムか」となったところでエンディングになった。第一印象は、「なんか気に食わないな」という嫌なオタクが抱きがちなものだったんだけど、彼女と話をあわせるために渋々観ていたというのが正直なところ。
その彼女とはしばらくして破局したので、それきり『OO』自体はリアルタイムで追うのをやめてしまったんだけど、後年ガンダムゲーで『OO』が登場するとなったときに、さすがにストーリー追ってないと感情移入できないと思ってDVDをレンタルして完走した。ただ劇場版だけは未見のままである。
と、ここまでが僕にとっての『OO』の感想。プラモデルも特に組んだ記憶はなく、下手すると貰い物のアルケーガンダムぐらいである。アルケーガンダムはいいよね、かっこいい。
僕が大好きな『Zガンダム』とか『Gガンダム』とかに比べると作品単位での印象は薄いけど、でも全話観た以上愛着もあるし好きな割と作品ではある。
「ネーナトリニティが凄い嫌なキャラだったよね」
僕の話ばかりしていても仕方がない。「劇場版も未見の奴が『OO』語るな」って人もいるだろうし。なのでちょっと他の人の声も。
ちょうどガールズちゃんねるに「『機動戦士ガンダムOO』を語ろう!」というトピックがあったので、ここから引用させていただきたい。トピックを立てた人物は
「『SEED』が二十周年で盛り上がってますが『00』も15周年で何かあるのを期待したい所です! 『ガンダム00』好きの皆さん語りましょう!」
と書き込んでいる。もう15年になるとは、時間の流れは早いなぁ……。このトピックに寄せられた、恐らく女性による書き込みとおぼしき感想というものが、以下の通り。
「ティエリアが男なのか女なのかわからなくてドキドキしてたなぁ~ 男装女子にキュンキュンしてたから、もしかして…なんて思ってた!」
「ラルクよかったよね! 私はバクホンファンだったから主題歌決まったときはめっちゃ嬉しかった」
「見てたよ。ネーナトリニティが凄い嫌なキャラだったよね」
「アレルヤに失恋して1期BDをヤフオクで売った若き日の思い出」
こんな具合で、男性が観ているとまず出てこないような感想ってのが結構目立った。あと、こちらでは省いたけどロックオンのファンだったという人の書き込みもそこそこ多かった。まぁ、かっこいいもんね。
それにしたって、放映からもう15年というのはやっぱり衝撃だ。若いころ「なんで年上のオタクは、大昔のアニメや特撮の話ばっかりするんだろ」とか思っていたけど、今や自分がSNSでハンブラビがどうとかこうとか言ってる、そういう老害オタクになっちゃってるもんね。怖い怖い……。