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ジョニー・デップ、元妻アンバー・ハードとの名誉棄損裁判が米国で始まる

2022年04月14日 12:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

元妻アンバー・ハードとの新たな裁判争いが開始したジョニー・デップ
ジョニー・デップ(58)の元妻アンバー・ハード(35)に対する名誉棄損裁判が、現地時間11日に米バージニア州で開始した。ジョニーは昨年3月、英紙に対する名誉棄損訴訟の上訴が棄却。今度は米国に場所を変え、新たな法廷争いが始まった。

ジョニー・デップは2020年11月、元妻で女優アンバー・ハードへのDV疑惑を2018年に報じた英紙『The Sun』に対する名誉棄損訴訟で敗訴。判決を不服として英国の控訴裁判所に再審許可を求めたが、昨年3月に上訴は棄却された。

あれから1年が経過し、ジョニーは米国で新たな裁判を開始した。今回の争点となっているのは2018年に米紙『Washington Post』が掲載したアンバーによる寄稿文で、女性に対する家庭内暴力についてや、自身がその被害者だと綴ったものだ。

文面にはジョニーの名前を出さなかったものの、彼がDVを行っていることを示唆する内容だった。そのためジョニーはこの記事が中傷にあたると指摘し、自身のキャリアに影響を与えたと主張している。

ジョニーは家庭内暴力の事実を否定しており、アンバーに5000万ドル(約63億円)の賠償金を求めて提訴した。

これに対しアンバーの弁護団は「デップ氏は、彼女を破滅させるために法廷争いに持ち込んだ」と主張し、ジョニーに1億ドル(約126億円)の賠償金を求める反訴を起こした。

バージニア州フェアファックス郡の地方裁判所では、7名の陪審員と4名の補欠が選ばれ、11日に裁判が開始した。

英メディア『BBC』などによると裁判初日の冒頭、ジョニーの弁護士カミーユ・ヴァスケス氏(Camille Vasquez)が「アンバーは継続的にDVの加害者だった」と主張。ジョニーが離婚を申し出たため、自分が被害者だという役柄を作り上げたと述べた。

「彼女は自身のパブリックイメージにこだわっている。何年もこの役柄を演じて生きており、人生のパフォーマンスをする準備をしているのです。」

一方でアンバーの弁護団は、彼女がジョニーによる心理的および言語的や身体的な虐待に耐えてきたと主張し「デップ氏は彼女に付きまとい、キャリアを台無しにしたいのだ」と伝えた。

当日はジョニーの姉で映画プロデューサーのクリスティ・デムブロウスキーさん(Christi Dembrowski)が証言台に立ち、母親から虐待を受けるなどジョニーの子供時代に問題があったことを語った。

クリスティさんは「父は親切で忍耐強く、愛情深く、穏やかな人でした。母はその反対でとても神経質で不安症で、怒りっぽい人でした」と述べた。

そして「母はいつも泣き叫んだり、怒鳴っていた。父を殴り、罵ったりしていました」と言い、両親は「全く違う性格だった」と加えた。

現地時間9日にアンバーは自身のSNSで声明文を発表し、ジョニーとの裁判が始まることを告知。ファンに向けて「私はジョニーへの愛をずっと持ち続けている。だから私達の過去の生活を世間にさらしながら生きるのは大きな苦痛です」と心情を吐露していた。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)