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「サイクルモード東京」が3年ぶりに開催 - withコロナで高まるスポーツ自転車の魅力

2022年04月12日 13:51  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
コロナ禍で日々の運動や健康維持を行える“スポーツ自転車”に大きな注目が集まっているなか、日本最大のスポーツ自転車フェスティバル「CYCLEMODE TOKYO 2022」が、4月2日・3日の2日間にわたって東京ビッグサイトで開催された。



世界で人気を集めるブランドの完成車から、ヘルメットやウェアなどの自転車関連グッズの最新モデルが勢ぞろいした本イベントの模様をレポートする。

○コロナ禍のトレンドを意識した新エリア



今回から幕張メッセから東京ビッグサイトへ開催地を移転し、3年ぶりの開催となった今回の「サイクルモード東京」。「ソトアソビ&ライド」を開催テーマに、withコロナの時代に日常の楽しみを再発見できる体感型イベントとして、スポーツ自転車の魅力を伝えた。


コロナ禍では日々の電車通勤を自転車に切り替える人が増加。自転車通勤・通学に使える都会的なスタイルを提案として、「アーバンstyleゾーン」が今回新たに設置され、ビジネスシーンや日常生活で使えるファッション性の高い高機能ウェアなどの関連グッズが並んでいた。


また、「ジテンシャ×旅フェア」では日本各地のサイクリングコースや観光スポット、グルメ情報などを一挙紹介。自転車で走ると楽しい地域の魅力や大会情報など、スポーツバイクを買った後の楽しみ方を求める来場者に向けて、各自治体などが観光PRを展開していた。自宅から2~3時間圏内のマイクロツーリズムが推進されている昨今、旅行先でのアクティビティとして自転車で遊ぶニーズも高まっているようだ。


○1点モノとして人気の高いハンドメイド自転車



続いて訪れたのは自転車ビルダーが手がけたハンドメイドの一品自転車が勢ぞろいする「ハンドメイドバイシクルエリア」。海外では量産品よりも職人が手作りした製品が好まれている傾向もあるそうで、名のあるメーカーの完成車が好まれる傾向の強い日本でもハンドメイドを好む自転車好きは決して少なくない。


一口にハンドメイドといってもすベて手作りしたものから、OEMで製作したパーツや既製パーツを組み合わせたものまでさまざまだが、手作業でロウ付けや溶接を行うため、他にはない1点モノとして人気があるという。


同エリアに隣接する「ヴィンテージBIKEマーケット」では、製造から長い年月が経ったフレームやホイール、ウェアなど、最新アイテムとはひと味違う魅力を放つヴィンテージ品が集まっていた。

サイクルモードの目玉となる「ACTIONステージ」では、スポーツ自転車界の第一線で活躍する著名人や選手を招いたトークショーを開催。


信越エリアのアクティビティを紹介するシアタースペースやスペシャルティコーヒーコーナーなどを併設する「Gravel Bike Park」では、砂利道など未舗装路を走るレジャーとして人気のグラベルの魅力を発信した。


○多彩な新製品を紹介したシマノブース



スポーツ自転車部品の世界最大手シマノは「ロードバイクゾーン」「オフロードバイクゾーン」「アパレル・アクセサリーゾーン」という構成でブースを展開。大規模な展示スペースを活かし、多彩な新製品を紹介した。


「ロードバイク」のコーナーでは、広いスペースを活かして多くの車両を展示。2021年にフルモデルチェンジを果たし、無線変速、12速へと進化したDURA-ACE「R9200シリーズ」とULTEGRA「R8100シリーズ」を展示。


「アパレル・アクセサリー」のコーナーでは、ヘルメットブランド「LAZER」製品や今年1月に開設したtoC向けのシマノ公式オンラインストア「シマノサイクリングオンラインストア」で取り扱う限定製品の展示も実施した。


3月31日に情報解禁したばかりの「LAZER」ヘルメット「KinetiCore」だが、オフラインでの現物の公開は今回が初のお披露目となった。発泡スチロール構造のみで衝撃を緩和する新テクノロジーを搭載し、市場への供給は6月予定しているという。


コロナ禍での開催ということで同社は展示をメインにしながらも、実際に新製品の魅力を体感できるコーナーも用意。「チーム右京」などシマノが国内でサポートをしているプロチームのトークイベントなども行っていた。(伊藤綾)