アストンマーティンF1のランス・ストロールは、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とのバトルの最中にウィービングをしたとして、5秒ペナルティを科したオーストラリアGPのスチュワードの決定を「理解できない」と述べている。
第3戦オーストラリアGPの決勝で、ストロールはメインストレートでボッタスに対抗する動きを仕掛けたとしてペナルティを受けた。スチュワードのインシデント要約では、「ストロールはレーシングラインに戻り、それからボッタスの動きを防御するため、もう一度右側に移動した。2度目の移動はポジションを守るために複数回の方向転換を禁止する規則に違反している」と述べられている。
ストロールは2度右側に移動したことを認めたものの、ボッタスからポジションを守るためにそうしたのではないと主張した。
「理解できない」とストロールは語った。「ふたりのドライバ―が頻繁にウィービングをしていて、あれは本当に最後の動きだった」
「他のドライバーがすぐ後ろに近づいている時でなければ、ストレートでウィービングはできるはずだ」
「僕は防御しようとしてウィービングしたのではなく、スリップストリームをなくそうとしていたんだ。そして彼らは僕にペナルティを科した。理解できないよ」
「今ではたくさんのおかしな判断が下されているようだ」
5秒ペナルティは、12位という最終的なストロールのレース結果を変えることはなかったが、彼のFIAライセンスにペナルティポイントが加算されたため、ポイント合計は12カ月間で8ポイントとなり、レース出場禁止まであと4ポイントとなった。
またストロールは、バーチャルセーフティカーが終了した40周目にボッタスに仕掛けたオーバーテイクについても精査された。ボッタスとアルファロメオは、ボッタスがコースから押し出されたと考えており、この動きに不満を持っていた。
しかし、挑戦的なストロールは再度彼のライバルの不満をはねつけ、自身の動きについて「良いレース」だったと表現した。
「彼はバーチャルセーフティカーのリスタートの時に寝ていたから、僕が彼の寝込みを捉えたんだ。僕はあれは良いレースだったと感じている」