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ダウンタウン『伝説の一日』で披露した漫才をNSC講師・ノンスタ石田が解説「パワーバランスがすごい」

2022年04月11日 14:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

打ち合わせなしで漫才を披露したダウンタウン
ダウンタウン(松本人志、浜田雅功)が4月3日、なんばグランド花月(NGK)にて開催された吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』で31年ぶりに漫才を披露した。舞台袖で目の当たりにしたNON STYLE・石田明は感動して夜も眠れず、アインシュタイン・稲田直樹に電話して熱く語り合ったという。数日すると高ぶりが少し落ち着いたようで、ポッドキャスト番組に出演してダウンタウンの漫才を振り返った。石田明と言えばNON STYLEのネタ作りを担当するほかにも舞台の脚本や演出を手掛け、2021年度から吉本総合芸能学院(NSC)の講師を務めている。そんな石田らしい視点から持論を展開した。

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9日放送のラジオ番組『ダイアンのTOKYO STYLE』(TBSラジオ)で新型コロナウイルスに感染したダイアン・津田篤宏の代役を務めた石田明。別途ポッドキャストで配信された『#15 おまけ「NON STYLE石田が生で見たダウンタウンの漫才」』によると、ダウンタウンと長い付き合いの月亭方正が楽屋に挨拶に行ったところ、浜田雅功が出てきて「(松本が)全然、打ち合わせしてくれへんねん」とボヤいたという。ほとんどネタ合わせをせず本番に臨んで30分間、フリートークから新ネタまで漫才を披露したというのは本当だったのだ。

石田は、松本人志が漫才の内容を組み立て、浜田雅功に「クイズだけ考えといて」とだけ伝えた裏話をあえて明かしたのは「照れ隠し」ではないかと読む。ダウンタウンのトークを聞いていると「ちゃんとこの話題が後で利いてくる」と気づく仕掛けもあって、もし「照れ」をなくして間を詰めたら「めちゃくちゃシステマティックな漫才」になるという。何より「松本さんが有利な状況を作っているのに、浜田さんがちゃんと勝つときは勝つ。あそこまで見事なパワーバランスを今も保っているのはすごい」と舌を巻き、打ち合わせなしで浜田が絶妙なツッコミを入れることに「この信頼関係はやばいな」と衝撃を受けていた。

しかも2人は黙っている時でさえ「粒子というかエネルギーを出して会場を埋めている」ような雰囲気があり、「NGKの隅から隅までおもしろさ、お客さんからの期待、いろんなもので詰まっている感じ」がしたそうだ。それはモニターで伝わらないためどれだけ映像技術が発達しても、生で見た人は受け取る質量が違う。石田はダウンタウンの漫才によって「これは、一生舞台ってなくならへんな」とまで思い至ったのである。


ちなみにNON STYLEの今後について「寄席でも頑張って、まだ歩みを止めていないところを見せたい」と考えていたところだったらしい。貴重な経験をしたことで「お互いのパワーバランスを上手くコントロールして、より人間としておもしろいものを作るのが正解やな」と確信していた。

画像3枚目は『ダイアンのTOKYO STYLE(TBSラジオ) 2022年4月7日付Twitter「今週の『ダイアンのTOKYO STYLE』は新型コロナ感染の津田さんに代わりましてNON STYLE石田さんが登場!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)