「高給=大変な仕事」と想像する人は多いかもしれないが、「薄給=ラクな仕事」とも限らない。食品工場で働く30代前半男性(静岡県/正社員/未婚)は、キャリコネニュースに、
「週5日勤務。10時間前に翌日の予定が出ます」
と不安定なスケジュール管理のなか勤務していることを明かした。男性の給料は年収250万円、手取りにして月18万7000円ほどにすぎないという。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「コロナが理由で出かけることを強いられない今が幸せ」
自身の経済事情について男性は、
「(手取りで)18万円もらい、保険やガソリン代などを引いて14万円で、残るのは3万円ほど。実家暮らしですが、家具や家の最低限の補強にすべて当てています。なので車やバイクを所有していますが、正直なにも残ってません」
と語り、カツカツの生活ぶりを強調した。せっかく車やバイクがあるのなら、本音はドライブに出かけられるくらいの余裕が欲しいのではないだろうか。
ちなみに男性の勤務体系は、完全週休2日で「実労8時間・休憩1.5時間の拘束9.5時間」「残業は20時間以内に縛られて」いるという。長期休暇は年末年始に3日間(31~2日、うち1日は有給)、5~8月の間で夏季休暇が2日間と、「長期」と呼ぶには程遠い。「通勤は片道1.5時間」というから通勤に1日3時間かかっている。
通勤時間と拘束時間がやや長いせいで疲れているのか、男性は「休みは家でじっとしてます」と綴った。その上で
「コロナが理由で出かけることを強いられていない今が幸せです。恋人をつくることは精神的・金銭的に恐ろしくできなく、15年を迎えています」
と寂しげに打ち明けた。男性は現在「満33歳」と言うから、最後に恋人がいたのは18歳頃だろうか。いつか余暇や人付き合いを楽しめるくらい、収入が上がるといいのだが。