これに対し、野尻が1分21秒881、坪井翔(P.MU/CERMO・INGING)が1分21秒940と、佐藤に近づくタイムを記録したが、他のドライバーも佐藤を上回ることができずチェッカーフラッグとなり、佐藤がQ1 Aグループトップ通過を果たした。2番手に野尻、3番手には坪井となり、今季レギュラー参戦となるジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が4番手、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が5番手に続いた。
2021年のチームタイトル獲得に貢献した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)は、ピットアウト直後の1コーナーでスピンを喫する場面があったが、しっかりとタイムをまとめ上げ、6番手でQ1を突破した。一方、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)は1分22秒476で9番手、山下健太(KONDO RACING)も1分22秒429で8番手となり、開幕前のテストで復調の兆しを見せていたように感じられた2台がQ1で姿を消すこととなった。
10分のインターバルを経てスタートしたQ1 Bグループは、0.1秒を削りあう激戦のタイムアタック合戦となった。まずは平川亮(carenex TEAM IMPUL)が1分21秒895を記録しトップにつけたが、それを上回ったのが、今季は開幕戦からエントリーを果たしているサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)。1分21秒744を叩き出し、逆転でトップにおどり出た。
宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)までがQ2進出となり、2021年シーズンは安定した速さをみせていた大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)はタイムを伸ばすことができず、11番手でQ1敗退となった。