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飛行機に乗り間違えたカップル、イギリスに帰国するはずがスペインに到着「誰一人気づかなかった」

2022年04月08日 21:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

飛行機に乗り間違えてスペインに到着したカップル(画像は『The Daily Star 2022年4月6日付「Brit couple slams Ryanair after budget airliner let them board wrong flight to Madrid」(Image: SWNS)』のスクリーンショット)
今年3月、イギリス在住のあるカップルが休暇でフランスを訪れた。サッカー観戦を楽しんだ2人はマルセイユ発ロンドン行きの飛行機で帰国する予定だったが、誤って別の便に搭乗してしまったという。離陸から1時間ほどが経ち、客室乗務員のアナウンスでスペインに向かっていることを知った2人は「搭乗前に3回もチケットをスキャンしているのに、誰も間違いに気づかないなんてあり得ない」と話している。『The Mirror』『The Daily Star』などが伝えた。

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英ロンドン在住のエリス・マリアさん(Elise Mallia、33)とパートナーのジェシー・ジェゼケルさん(Jessy Jezequel、41)は先月、サッカー観戦のためフランスを訪れた。

そして3月21日、2人はイギリスに帰国するためマルセイユ発ロンドン・スタンステッド空港行きの便に搭乗するはずだった。しかし実際に搭乗した便は、イギリスではなくスペインに向かっていたという。

エリスさんはその時の状況をこのように振り返っている。

「その日は午後3時のライアンエアー(Ryanair)の便でロンドンに戻る予定でした。離陸から1時間後、ジェシーが『客室乗務員がマドリードと言った気がする』と言い出して、きっと夢でも見たのだろうと思っていました。でもその後、乗務員がスペイン語を話していることに気がついたんです。それで私たちが行き先を尋ねたところ、スペインのマドリードに行くと。そんなことがあるのかと本当に驚きました。」

「たしかに隣のゲートはマドリード行きの便だったんです。私はジェシーに『ロンドンに戻らずスペインに行こうよ』と冗談を言っていましたから。でも実際に別の飛行機に乗るなんてセキュリティ上かなり難しいと思うんです。なので私たちはパニックになってしまって。スタッフはそんな私たちを見て最初はおかしいと思ったでしょうね。」

「そしてチケットを見せて、『搭乗前に3回もチケットをスキャンしたのだから間違っているはずがない』と説明しましたが、実際にはスペインに向かう便に搭乗していたことが判明しました。誰一人として行き先の違うチケットに気づかず、乗客が2人増えていることにも気づかないなんて…そのまま別の便に搭乗するなんてあり得ません。」

その後、マドリードに到着したエリスさんたちは新しいチケットを取り直し、予定より5時間ほど遅れてロンドンに到着したそうだ。

それ以来、ライアンエアーとは連絡が取れなくなったため、なぜこのようなことが起こったのかはいまも分からないという。

エリスさんは「私たちはもちろん、客室乗務員も困惑していました。その日のうちに帰宅できましたが、どうしてこんなことになったのかは分かりません。バスに乗り間違えたのとはわけが違うんですから」と話す。


これを受け、ライアンエアーの広報担当者は今回の件について以下のように述べている。

「エリスさんとジェシーさんは、マルセイユからロンドン・スタンステッド空港行きの便に搭乗するための正しいゲートを通過したようです。しかしこの航空機に割り当てられた通路をたどらず、進入禁止エリアを横切り、誤ってマドリード行きの航空機に搭乗してしまいました。なおこの便は満席ではなかったため、お二人は元の便で予約していた座席を使用することができ、この時点で間違いに気づくことはありませんでした。」

「出発前にはすべてのフライトで最終目的地と到着予定時刻を知らせるアナウンスを行います。お二人は自分たちが乗る飛行機を間違えたことに気づくはずです。しかしそのことに気がついたのはマドリードに到着した後でした。お二人はその日のうちにマドリードからロンドン・スタンステッド空港に向かう便に搭乗することができましたが、正しいフライトに搭乗することはそれぞれの乗客の責任です。」

画像は『The Daily Star 2022年4月6日付「Brit couple slams Ryanair after budget airliner let them board wrong flight to Madrid」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)