「24時間365日社長に対応しろ」などと平然と言い放つブラック社長のもとで秘書を務めたという経験談が、キャリコネニュースに寄せられた。
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「連絡が遅れると執拗に嫌味をいつまでも言われた」
東京都の40代女性(事務・管理/年収450万円)は当時10人ほどの会社に社長秘書として入社。社長は、「24時間365日」いつでも社員が対応しなければ気が済まない人だった。スマホは「業務用は貸与されないが、全員個人のスマホを使わされその代わり料金は会社持ち」というルール。そのため、
「社長の電話・メールには必ず24時間365日対応しろ、と常々言われており、実際、朝晩休日関係なく連絡があった。連絡が遅れると執拗に嫌味をいつまでも言われた」
という。もちろん世の動きと逆行し「働き方改革なんか期待するな」という体質で
「休暇申請も嫌味を言われ、休暇中も連絡が遠慮なく入り返事を要求され『働き方改革なんか考えるな』とよく言っていたし、当然レスポンスが遅れると激高し手に負えなかった」
と労働法も何もあったものではない状態だった。
北海道から「バス乗り場が分からないんだけど」と電話が
そのうえ「プライベートも遠慮なし」で、「家族旅行も旅行会社を通さず、私が全て手配した」という。リクエストが細かく、ある年急に言い出した「クリスマス時期の北海道ニセコへの旅行」は、人気の旅先のため取れないホテルが多発で機嫌が悪くなった。「手配してもらってるのに嫌味を言う」という性格の悪さだったという。その挙句、
「そのニセコの宿泊ホテルにいる社長から『ホテルからのバス乗り場が分からないんだけど』と当然のように私に電話がありバカバカしかった。ホテルに聞くよう伝えてスルーした」
というから女性の苦労がしのばれる。結局耐えきれず退職した女性だが、辞めてから5年経った今でも年1ペースで復職の誘いが来ると明かし、
「しつこくて今もなおウンザリしている。(社長は)私が戻ってくる自信がある、と言っているそうだ」
と嫌悪感をあらわにしていた。