花王は4月5日、「在宅勤務者の暮らしに関する意識調査」の結果を発表した。調査は昨年7月にネット上で実施し、首都圏在住25~64歳の既婚者(最近1か月間に在宅勤務の経験がある人、ない人)男性各240人、女性各320人から回答を得た。
昨年7月時点で、男女ともに約6割がテレワークに「かなり満足」「やや満足」と回答。年代別でみると20代が最も満足度が高い(男性67%、女性71%)。30代においても男性の約6割、女性の約7割が満足しており、若い世代の満足度が高い結果となった。
メリット1位は「通勤時間の削減」
40代で満足と答えた人は女性55%、男性では50%に下がり、50代の男性は45%と最も低い(50代女性は65%)という結果に。しかし60代では男女とも約6割と満足度が上がる傾向が見られた。全体では女性の満足度が高いことがうかがえる。
テレワークのメリットは、「通勤時間の削減」(男性73%、女性79%)が男女共に1位。次いで「感染症対策として有効である」(男性52%、女性65%)、「空いた時間や仕事の合間に家事や雑用ができる」(男性43%、女性63%)などが続いた。また女性の約4割が「身だしなみにかける時間やコストを削減できる」と回答した。
一方で、デメリットとして最も多く挙げられたのは「オンオフの切り替えがしづらい」(男性47%、女性46%)。次いで「運動不足になる」(男性34%、女性44%)、「通信費や光熱費の負担が増える」(男性30%、女性34%)、「社内のコミュニケーションに支障がある」(男性31%、女性29%)と続いた。他にも、ワークスペースなど家の環境の整備問題などが挙がった。
50代男性「家事を積極的にやるようになった」という声も
テレワーカーは家で過ごす時間が増えた分、快適に過ごすことへの意識(男性48%、女性62%)が出勤者(男性35%、女性53%)と比べて高かった。家事を家族で分担する意識も高まっているようで、
「オンライン会議で映ってしまう範囲だけでも部屋の掃除をこまめにしてくれるようになって良かった」(30代女性)
「時間的余裕が増えたので、家事を積極的にやるようになった」(50代男性)
などの意見が寄せられた。