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マーク・ヒギンズ、映画『007』の60周年記念特製『ディフェンダー』でラリーに参戦し勝利

2022年04月04日 18:20  AUTOSPORT web

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ジェームズ・ボンド映画60周年にちなんだ特別リバリーを施した『DEFENFER 90』をドライブし、勝利を飾ったマーク・ヒギンズ(左)とクレア・ウイリアムズ
3月26日に開催された全7戦のワンメイク・ラリーシリーズ、2022ボウラー・ディフェンダー・チャレンジのノースウェールズ・レグに、映画『007』でスタントドライバーを務めるマーク・ヒギンズが、ジェームズ・ボンド映画60周年にちなんだ特別リバリーを施した『ランドローバー・ディフェンダー90』で参戦。ブリティッシュ・ラリー選手権(BRC)で3度のタイトル獲得経験を持ち、WRC世界ラリー選手権でも活躍したヒギンズは、ジェームズ・ボンド映画のスタントドライバーとしてライバルに1分41秒の差をつけ、55分12秒のタイムで優勝を飾っている。

 第1作目『007/ドクター・ノオ』が1962年10月5日に公開されてから、2022年で60周年を迎えるジェームズ・ボンド映画シリーズは、1983年公開の『007/オクトパシー』から、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで約40年もの間、ランドローバーとの協力関係を築いてきた。

 そんなシリーズの60周年を記念して、ランドローバーは全25作品のタイトルを記したワンオフのディフェンダーを製作。ジェームズ・ボンド映画のトレードマークであるブラックとゴールドをエクステリアに採用し、ボンネットとテールゲートには同映画の全タイトルが記され、さらにルーフとボディサイドには特別な60周年ロゴも加えられた。

 この競技用ジェームズ・ボンド仕様モデルは、ブランドが誇るINGENIUMエンジンを搭載したディフェンダー90(P300)をベースに、フルロールケージ、エンジンおよびトランスミッションの冷却強化、スポーツエキゾースト、そして新たなルーフスポイラーなど安全性を高めるための改良が施された。

 さらにオールテレインタイヤを装着した18インチのボウラーホイールを採用したほか、サスペンションなど足回りでもサブフレームを変更し、新しいスプリングや剛性を高めるための独自のタレットを備えたワンオフ仕様となっている。



 これまでジェームズ・ボンド映画の直近4作で(『007/慰めの報酬』、『007/スカイフォール』、『007/スペクター』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)スタントドライバーを務めたヒギンズは、3月26日にウェールズ北西部のドルゲラウで開催されたノースウェールズ・レグにエントリーし、難関グラベルステージを走破。

 コドライバーのクレア・ウイリアムズとともに、この特製モデルで元BRC王者の実力を遺憾なく発揮すると同時に、最新型ディフェンダー90の高い潜在能力も証明してみせた。

「この新型ディフェンダーは、生産ラインから出荷された当初からタフで走破性の高いモデルだ。映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の撮影時も極めて難易度の高いスタントをこなしているのを見てきたしね。ボウラーチームがレース用に改良を加えてくれ、またクレアが一緒だからこそ素晴らしい結果が出せたよ」とヒギンズ。

 英国モータースポーツ協会管理のもと、ボウラーが運営するワンメイクシリーズ、2022ボウラー・ディフェンダー・チャレンジは全12チームで争われ、毎年開催されるダカール・ラリーなど世界的なラリーレイド競技への登竜門となるシリーズとして認知されている。

 そのため、経験豊富な競技者だけでなく未経験者に対しても門戸が開かれ、必要なライセンスを取得するためのトレーニングやサポートを提供。各ラウンドでは専用のサービスエリアを設け、ボウラーのフルサポートチームが配置されるとともに、ホスピタリティエリアではドライバーやチームが有意義に時間を活用し、イベント中のブリーフィングに参加できるよう万全の支援体制が構築されている。

 ランドローバーのブランド・ディレクターであるフィンバー・マクフォールは、今回のチャレンジに際し「ランドローバーとジェームズ・ボンド映画シリーズの長きにわたる協力関係を記念して、この特別仕様車を製作した。彼らは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場するディフェンダーの耐久性とオールテレイン走破能力を披露してくれた」と、両クルーと車両製作チームに賛辞を送っている。

Land Roverウェブサイト:http://www.landrover.co.jp
ランドローバーコール(フリーダイヤル):0120-18-5568