親たちが安心して働くために、保育士の重要性は増すばかり。だが、その労働環境は決して良好とは言えないことが多いようだ。キャリコネニュースのブラック企業をテーマにしたアンケートには、ブラックな保育園で働く保育士から、こんなエピソードが寄せられた。(文:林加奈)
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卒園イベントのコロナ対策にも不安が……
200人近くの園児がいる保育園に勤務している50代女性(愛知県/年収200万円)は、園の実態をこう語っている。
「乳児組は子どもを寝かせている時間は座っているから、それが休憩時間と言われる。幼児組はなし。もちろん昼ごはんも子どもと一緒に食べていて自分の時間はない」
「残業するときも間の休憩時間はない(書類上はある)。本来、個人記録は持ち出し禁止のはずなのに、家でやってくるので持ち帰る。行事等で残業しても月に20時間以上はつかない」
実質休憩なしで、頑張って残業しても報われない。保育士の不満がたまるのも当然だ。
また、この保育園では卒園シーズンにこんなことをやるという。
「0歳児から全園児が参加して一部屋に集まり卒園生を送る会を行う。もちろん、大きな声で歌をうたったり、贈る言葉を大声で叫ぶ!!」
確かに、コロナ禍でやるイベントとしてはどうなのだろうか。保育士だけでなく、保護者も不安を感じていそうだ。