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『母親はパートタイム勤務が前提』の地方暮らしにモヤモヤ

2022年04月03日 15:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
●今回のモヤモヤ「"母親はパートタイム勤務が前提"の地方暮らし、どのようにキャリアを築くべき?」
「ワーママのモヤモヤ整理します」24回目の相談者は、フリーランスでおもちゃの卸売業をしているちひろさん(31歳)。フルタイムで働くことになかなか理解が得られない地方での暮らしにモヤモヤを感じているといいます。

○今回の相談者さんのモヤモヤはこちら

キャリアを築いていくうえで、周囲の理解やサポートは大きな力になるもの。理解を得ることがなかなか難しい今の環境をどのように受け入れていくべきか、または変えていけるのか……!? 山下さんのアドバイスは次のページで見ることができます!


●山下さんからのアドバイスは……?
○山下さんからのアドバイスは……?


"こういう地域だから仕方ない"と諦めるのは簡単。地域に入って自身のキャリアを開拓し、子育て環境を変えていこうとアクションを起こすちひろさんを応援します!


山下さん: まずはこの連載、読者は全国にいらっしゃるはずなのに、これまで東京や大阪などの都心の子育て環境を前提としたお話になりがちだったなと感じました。フルタイム勤務の人が少なかったり、0歳で子どもを預ける人がいなかったりと、前例が少ないことで保育環境が整わず、働き方の選択肢が狭まってしまう地域はまだまだ多いのかもしれません。



地域の活動に参加したり、フリーランスとして仕事を開拓したり……こういった地域の特性を諦めるのではなく、何かアクションを起こしたいという思いが、ちひろさんからは伝わってきます。



ちひろさん: はい、実は今の環境が少しずつ変わっていけばいいなと動き始めてはいるんです。もうすぐ地域で初めてのママカフェがオープンする予定なのですが、そこで保活の情報を提供できないかと考えています。今まで地域特有の保活の情報は、自分で一から調べるしかなかったので、困っているママをサポートしたくて。


●山下さんからの応援メッセージ
○モヤモヤと上手に付き合い、力に変えて!



山下さん: 『16時以降も働きたい』『子どもを預けやすい環境が欲しい』、そんな思いを誰にも共感してもらえなかったり、自分だけストレスを感じていたりするのは、しんどいですよね。だから普通であれば、自分の思いを実現することを諦めがちだし、そんな自分の感情を見ないふりしがちです。



でもちひろさんは、こうしたしんどい感情とのお付き合いがお上手だなと感じます。モヤモヤする感覚を持ちながら、そのモヤモヤを力に変えて、今暮らしている地域で新たな役割を担っていく……ちひろさんにはそれができると私は思いますし、ちひろさん自身も"できるんだ"という自負は持っていていいのではないでしょうか。

ちひろさんのお話は、同じような状況で踏ん張っているワーキングマザーの皆さんに対しても、力強いメッセージになるかもしれませんね。まだまだ日本には、整理しきれていないモヤモヤがたくさんありそう。私自身も視野を広げて、それぞれに違う多様なモヤモヤに寄り添えたらと気持ちを新たにしました。一緒にがんばりましょう!


○山下真実


株式会社ここるく 代表取締役・社会起業家・2児の母。

米国留学によるMBA取得、米系投資銀行・金融コンサルを経て、ママになったことをきっかけに子育て支援という全くの新領域へ。人気レストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年にスタート。サービスを通じて集まる働くママのインサイトと、MBA・コンサルで得た専門知識の両面から、ママ向けサービス開発や育休復帰・働き方改革コンサルティングなども手掛ける。『第14回女性起業家大賞』、三菱UFJ銀行主催『Rise Up Festa』最優秀賞受賞。


○比恵島由理子


イラストレーター、2児の母。早稲田大学を卒業後、一般企業に就職するもデザインの道を志し、東京デザイン専門学校で学ぶ。編集制作プロダクションで実用書を中心とした書籍編集・イラスト制作を経験した後に独立。現在はWebメディア向けに活動中。自身の出産体験や子育てについてnoteに掲載している。