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クリス・ロック、ビンタ騒動後の公演でウィル・スミスを擁護

2022年04月03日 11:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ウィルの名をあげて罵る声にクリスは…(画像は『Chris Rock 2022年3月9日付Instagram「Coming soon.」』のスクリーンショット)
コメディアンのクリス・ロック(57)が公演中のステージで、自身に平手打ちをしたウィル・スミス(53)を擁護する発言をした。クリスはビンタ騒動後にスタンダップコメディのツアーを開始したが、完売したチケットの転売価格が大きく跳ね上がるなど、その後の言動が大きな注目を浴びている。

コメディアンのクリス・ロックが、スタンダップコメディのワールドツアー『Ego Death』の皮切りとして、現地時間3月30日から1日までの3日間にわたって米ボストンで公演を行った。

クリスは27日に開催した第94回アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めた際、ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット=スミスのヘアスタイルをジョークにしたことから、ウィルに平手打ちされた。

その後ウィルはクリスに正式に謝罪したものの、クリスはこの件について一切コメントしていなかった。そんなクリスの言動が注目されていることもあり、3日間のボストン公演のチケットは完売した。

チケット転売サイト「スタブハブ(StubHub)」では初回公演のチケットが825ドル(約10万1000円)から1705ドル(約20万9000円)で販売されるなど、本来の価格51ドル(約6200円)から71ドル(約8700円)を遥かに上回っていた。

米メディア『Entertainment Tonight』によるとツアー初日の30日、クリスがボストンのウィルバー劇場のステージに登場すると観客達はスタンディングオベーションで歓迎した。一旦着席した観客達が再び立ち上がって拍手をすると、クリスは「僕はジョークを話すので、座ってください。みんなのせいで涙ぐんでしまったよ」と話したという。

クリスは、ショーの3日前の日曜日に起こった平手打ち騒動については直接言及しなかったものの「週末はどうだった?」と客席に向かって聞き、こう続けた。

「僕はこのショーのネタを、週末が来る前に考えたんだ。もしあのことを目当てに来たとしても、まだ僕は処理中だからね。」

そして「そのことについてはいつか話すつもりだ。深刻になるぞ。それに面白い。でもそれは今夜じゃないよ」と伝えた。

翌31日の公演の冒頭では、最前列に座った客からウィル・スミスの名前をあげて罵倒する声が聞こえたという。

同メディアの情報筋によると、この人物はすぐに警備スタッフに連れ出されたが、クリスは「アカデミーの会場で、みんなはどこにいたんだ?」とジョークを放ったそうだ。

さらにその後にも客席からウィルの名前を罵る声が聞こえたが、クリスは「ノー(ダメだよ)」を繰り返して否定的な態度を示したという。

情報筋は「クリスはエサに食らいついたり、罵声に付き合うつもりはありません。週末以前に書きまとめた、新たな素晴らしいジョークを披露したいだけなんです」と話している。

画像は『Chris Rock 2022年3月9日付Instagram「Coming soon.」、2022年2月22日付Instagram「Ego Death World Tour 2022 all new material introspective very personal and very funny .」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)