このところ食品の「値上げ」が相次いでいます。輸入小麦の政府売渡価格は前期比17.3%の大幅アップ。パン、うどん、パスタなど小麦製品の価格が軒並み上昇しているうえ、チーズ、コーヒー豆、調味料、サラダ油なども価格が上がってきています。
燃料高騰や円安などもあり、このままだと家計にも影響があるレベルになるのでは……。心配になってきたので、節約アドバイザーの丸山晴美さんに節約のコツを教えてもらいました。(取材・文:酒井 明子)
(1)こんなときこそ「コメ」を食べよう
小麦の価格があがっているのは、米国やカナダの不作やウクライナ問題が原因です。国産米にはそういった影響はなく、むしろ値下がりしています。
政府の小売物価統計調査を見ていくと、特に値上がりしていないものも大量にあります。落ち着いて、お買い得な食品に注目するとよいでしょう。
(2)プライベートブランドに注目
スーパーが力を入れているプライベートブランド(PB)にも注目です。例えばイオンの「トップパリュ」、西友の「みなさまのお墨付き」は2022年6月末まで価格を据え置くと発表しています。
PB商品も色々ですが、製造者は有名メーカーというケースもあります。価格が抑えられているからといって、必ずしも中身がダメとは限らないのです。
(3)下味冷凍でつくり置きをする
忙しくて夕飯をつくる時間がないと、出前を注文したり、買ってきた惣菜に頼りがち。たまにはいいですが続くとグンと食費が増えてしまいます。
そこでおすすめなのが、下味冷凍のつくり置き。タレに漬け込んだ肉や魚を、ジッパー付きの袋に入れて冷凍しておくだけ。すでに味つけもされているので、解凍して焼くだけであっという間に完成します。
どうせ小分けに冷凍保存するなら、食材を割安に「まとめ買い」しておけば、節約にもつながります。
(4)「ポイ活」を始める
食費や日用品など日常生活にかかるお金は、月々かなりの金額になります。それをすべて現金で支払っているとしたらもったいない! 金額が多い分、クレジットカードやQRコード決済をすれば、ポイントがどんどん貯まります。
そのほかTポイント、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイントなども買い物でたまります。よく利用するスーパーやコンビニで貯まるポイントをチェックして、活用しましょう。
(5)無買デーをつくる
意外かもしれませんが、「買い物に行く回数を、2~3日に1回にする」のも節約になったりします。これは単純な話で、スーパーやコンビニに行くと、ついでに必要のないものまで買ってしまいがちだからです。
このように、少しの工夫で食費は抑えることができます。さっそく今日から取り入れてみるのは、いかがでしょうか?