大人になると「貯金ゼロ」では心細い……? ガールズちゃんねるの「貯金0の人」というトピックが3月末に盛り上がっていた。トピ主は年齢など明かしていないが、「へそくりも貯金もない方っていますか?」と切り出すと
「私は親から貰った100万を使い切ってしまい、仕事のストレスで浪費が止まらず貯金もできません」
と明かした。また「罪悪感と焦りで精神的におかしくなりそうです…」と悩んでおり、同じような状況の人に「励まし合いませんか?」と呼びかけた。(文:篠原みつき)
「浪費癖あり」「親がしんどい」「収入が少ない」
励ましあったところで事態は好転しないが、慰めは得られそうだ。トピックには、「29歳貯金ゼロだよ?」「33歳で0です」「48才独身貯金ゼロ」などコメントが次々に書き込まれていた。
「27歳0です。お金あるだけ使ってしまう。先取り貯金出来ません」
「給料日から5日目なのにもう金無い」
「45歳貯金0でーす。仕事は頑張ってるけどストレス発散してしまったりして溜まらなくて困ってる」
トピックの声はおおまかに言って「収入が少ない」「親への支援」「浪費癖あり」の3パターンが多かった。
「浪費している訳でもなく必死に働いてるのに生活でいっぱいいっぱい」と書いた人は、「ブラックで残業代も出ない中こきつかわれてるから転職しようにも常に疲れててそんな気力ないし、仕事辞めたらそれこそ生活できないし、もう詰んだ」と綴っていた。
「親」については、「昔はリッチで貯金いっぱいあったのに母に支援してたらすっからかん。こんな風になるなんて私も母も思わなかった…」という声が。親に「むしり取られる」といったコメントもチラホラあった。
少ない収入から親を支援しているが、ストレスで浪費に走ってしまう……といった二重苦・三重苦の人もいた。
あっという間に「借金生活」に……
貯金ゼロで困るのは「いざという時」のお金がないことだ。
「みんなさー、姪や甥の結婚式とかあったらどうするん?どうしよう…」という声もあるように、冠婚葬祭はもちろん、家電などの故障も命取りだろう。なかでも一番怖いのは病気や事故。トピックには「体が元気なうちは働けばいくらか金になる」が、
「病気で働けなくなったら終わりだ…怖い…」
「病気にかかって貯金ゼロになるのは絶対避けたい」
と不安なコメントも散見された。
治療費は保険でまかなうとしても、生活はどうするのか? 頼れる人もいない場合、薄氷を踏んで歩くような恐ろしさがあるだろう。
寄せられたコメントの中には、
「ゼロどころか150万円ほどマイナスです」
「お給料よりカードの引き落とし金額の方が多くて毎回リボしてる」
といった、借金自虐も少なくなかった。原因が浪費の人も中にはいるだろうが、病気で仕事を辞めざるを得なかったという人もいて、「自業自得」などと簡単には言えない。
コロナ禍以降、日本人の金融資産は増えているという。日銀によると、2021年末の「家計の金融資産」は前年比4.5%増の2023兆円となった。コロナ禍でも収入が減らなかった人たちは、ステイホームで節約することになった遊興費や交際費などを投資に回したのかもしれない。しかし、今回のスレッドは、経済格差の広がりを感じざるを得ない内容だった。/p>