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M5Stackでビジュアルプログラミングを学ぶ——著者にきく(深水英一郎氏寄稿)

2022年03月31日 13:31  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

M5Stackでビジュアルプログラミングを学ぶ——著者にきく(深水英一郎氏寄稿)

 こんにちは、深水英一郎(ふかみん)です。


 本日著者に紹介してもらう著書は「M5Stack/M5Stickではじめる かんたんプログラミング」です。今注目されているマイコンボードM5Stack(エムファイブスタック)を使ったビジュアルプログラミング環境UIFlow(ユーアイフロー)でのプログラミングについて学ぶ本。著者はプログラマーとして活躍しながら技術系ブログの執筆をしている田中正幸さんです。


どんな本なのか、もう少し詳しくきいてみましょう!


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


▼書籍DATA
「M5Stack/M5Stickではじめる かんたんプログラミング」(田中正幸著、マイナビ出版/2022年4月14日発売)


▼著者 田中正幸さんプロフィール
https://twitter.com/tnkmasayuki


中学時代に「13歳のハローワーク」のような本を読み、プログラマを目指し図書館のプログラム関係の書籍を多読。
最先端で働きたいと思いゲーム業界に就職し、家庭用ゲーム機やアーケードゲーム機にて通信対戦などのゲームを開発。
その後オープンソース系の開発会社に転職し、Web系の開発が本業。


■ 書いた人にきいてみる

——この本を執筆するきっかけは何だったのでしょう?


【田中さん】
 出版社の編集者さんにUIFlowの本を書かないかと声をかけられました。


——なるほど、ということはUIFlowを使ったプログラミングについての本、ということでしょうか。


 はい、ターゲットは、はじめてプログラムに触れる人です。M5Stack社のボードとUIFlowと呼ばれるブロックを組み合わせて動かすプログラムを学んでいきます。「なぜプログラムをするの」からはじまり、プログラムとはどのようなものかを解説しています。


——M5Stackを使いながらプログラミングを学んでいく、ということですね。


 書籍ではM5StickC Plusという、小型で比較的安いオールインワンのボードを利用しています。


——今だと本体だけで3000円ほどで売られているボードですね。


 M5Stack社には他にもいろいろなボードがありますが、このボードはお手頃です。


——プログラミングに関してはビジュアルプログラミングツールであるUIFlowについて解説している。


 書籍はステップバイステップ方式で解説してあり、画面画像を多用しているのが特徴です。ブロックを積み上げてプログラムをするので、すべての工程を丁寧に解説してあります。ビジュアルプログラミングの解説執筆は、実際には非常に大変で、最終的に画像素材は1000枚近くになっています。その分、わかりやすくなっていると思います。


——拡張ユニットについても解説しているのですね。


 M5Stack社のボードはユニットと呼ばれるものをケーブルで接続することで機能を拡張することができます。


 私は日本で発売されているユニットはほぼすべて持っているコレクターでして、保有している60種類を超えるユニットから使いやすそうなものを厳選して利用方法の解説をしています。厳選しても30種類近くあったので、実は非常に手間がかかっています。応用部分までしっかりと説明してあります。


——こちらも写真を豊富に使った説明となっているのでしょうか。


 ボードも、ユニットも写真付きでたくさん紹介しています。


——入門からさらに踏み込んだ内容にも触れていますか?


 書籍の後半では応用として、通信の使い方を紹介しました。気象庁のサイトから天気予報のデータをダウンロードして、JSONファイルの解析方向も解説しています。ここは非常に泥臭い方法が必要で、ブロックも大量に使います。そのためカスタムブロックと呼ばれる方法を利用して、あらかじめ作成しておいたブロックを呼び出すことで楽をする方法も書きました。


 その他、温度計などのデータをアップロードして、無料でグラフ化できるAmbientというサービスの使いかたも紹介してあります。このサービスではカスタムブロックが準備されていたのですが、かんたんにダウンロードできなかったのでサービスオーナーにお願いをして、導入しやすい方法も追加してもらいました。


——この本で、読者に注目して欲しい部分はどこでしょう?


 UIFlowをメインにした書籍はこれまでなかったので、いままでUIFlowを触ったことがなかった人にも触ってもらいたいと思います。環境としてものすごく便利で、簡単にIoT連携などが可能です。


 その上で、複雑なものを作る例も載せていますので、どれぐらいの難易度までプログラムができるのかを自分なりに感じてもらいたいと思います。書籍の内容はプログラム初学者向けですので実際にUIFlowを触ってみて、その後にどうすればいいのか、といったアドバイスも最後にまとめてあります。参考にしてもらえればと思います。


——田中さんの今後の活動予定について教えてください。


 電子工作やプログラムをしていて、気になったことをまとめてブログで紹介しています。これからもその活動を続けていくつもりです。最近はマイコンを組み合わせて使う電子回路に興味があるので、その分野をまとめてみたいと思っています。


——本日はありがとうございました!


(了)


【ききて 深水英一郎 プロフィール】
笹舟にちょうどよい笹に見とれていて橋から川に落ちたことがあります。
そんな私も今は個人のちからの拡大とそれがもたらす世の中の変化に興味をもち「きいてみる」という企画をやってます https://kiitemiru.com/
ネット黎明期にインターネットの本屋さん「まぐまぐ」を個人で発案、開発運営し「メルマガの父」と呼ばれる。Web of the Yearで日本一となり3年連続入賞。新しいマーケティング方式を確立したとしてWebクリエーション・アウォード受賞。元未来検索ブラジル社代表で、ニュースサイト「ガジェット通信」を創刊、「ネット流行語大賞」や日本初のMCN「ガジェクリ」立ち上げ。株式会社ツクレル取締役。シュークリームが大好き。