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ウィル・スミス、平手打ちしたクリス・ロックに正式に謝罪「言い過ぎたし間違っていた」

2022年03月29日 18:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「感情的に反応してしまった」とウィル・スミス
俳優ウィル・スミス(53)が第94回アカデミー賞授賞式の壇上でプレゼンターのクリス・ロック(57)を平手打ちしたことに対し、自らのSNSに謝罪文を公開した。ウィルは自身の振る舞いが「許されるものではない」と記し、クリスに向けて「私が間違っていた」と深く反省している旨を伝えている。

ウィル・スミスは現地時間27日にハリウッドのドルビー・シアターで開催したアカデミー賞授賞式にて、妻で女優のジェイダ・ピンケット=スミス(50)の容姿をジョークにしたコメディアンのクリス・ロックを平手打ちした。

ジェイダは脱毛症を患い髪をショートヘアにしていたが、クリスは彼女の姿を女優デミ・ムーアが髪を短く刈って演じた映画『G.I.ジェーン』(1997年)の役柄のようだと揶揄したのである。

ハプニング後にウィルは、映画『ドリームプラン(原題:King Richard)』で主演男優賞を受賞したが、スピーチでは「アカデミーとノミネートされた仲間達に謝罪する」と述べ、クリスに向けての謝罪はしていなかった。

翌28日にウィルは自身のInstagramを更新し、ステージで騒動を起こしたことやクリスに対する正式な謝罪文を公開した。

「どのような形であれ、暴力は有害であり破壊的です。昨夜のアカデミー賞での私の振る舞いは受け入れられず、許されるものではありません。私を犠牲にしたジョークも仕事のうちだが、ジェイダの病気に関するジョークは私には耐えがたく、感情的に反応してしまいました。」

ウィルは自身の行動に対してそのように述べた後、クリスに向けて謝罪の言葉を綴った。

「クリスには公式に謝罪したいと思います。私は言い過ぎたし、間違っていた。恥じています。私の行動は自分の理想の男性像を示すものではなかった。愛と優しさの世界に、暴力が存在する場所はないのです。」

さらにアカデミー賞や授賞式のプロデューサー、出席者や世界中で見ている人々、自身が出演した映画『ドリームプラン』のモデルとなったセリーナ・ウィリアムズ一家と映画制作陣のすべてに向けて謝罪した。

そして最後に「私の行動により、私達全員が歩んできた素晴らしい道のりを汚してしまったことを深く反省しています。私は未熟者です」と締めくくった。

今回の騒動に対し、クリスは警察への届け出を拒否している。ビンタを受けた後にはバックステージで、ウィルが映画『ALI アリ(原題:Ali)』(2001年)で伝説のボクサー、モハメド・アリを演じたことをジョークにしていたと英メディア『BBC』などが報じており、クリスは「モハメド・アリに殴られて、かすり傷ひとつなかったのは、今回だけだよ」と言っていたそうだ。

一方、アカデミー賞の理事会は現地時間30日に会合を開き、ウィルに対してさらなる処分を下すか否かを議論するという。

ウィルのオスカー剥奪も指摘されていたがその可能性は低く、アカデミー会員資格の停止といった制裁を受けるのではないかとみられている。

画像2枚目は『Will Smith 2022年3月28日付Instagram「Violence in all of its forms is poisonous and destructive.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)