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「フー・ファイターズ」テイラー・ホーキンス、検視で10種類の薬物が検出

2022年03月28日 13:01  Techinsight Japan

Techinsight Japan

急死したテイラー・ホーキンスの検視結果が明らかに(画像は『Foo Fighters 2019年6月20日付Instagram「THANK YOU PULA!」』のスクリーンショット)
現地時間25日に急死した「フー・ファイターズ」のドラマー、テイラー・ホーキンスの最初の検視結果が発表された。テイラーの尿からは三環系抗うつ薬を含む10種類の薬物が検出されたという。テイラーは過去のインタビューでステージ恐怖症であることを明かしており、2001年には薬物の過剰摂取で2週間の昏睡状態に陥っている。

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テイラー・ホーキンスが現地時間25日、コロンビアのボゴタにあるホテルの部屋で亡くなっているのが発見された。50歳だった。同日に米ロックバンド「フー・ファイターズ」のSNSが訃報を発表したが、死因については明らかにしていなかった。

当時テイラーは「フー・ファイターズ」の南米ツアーでコロンビアの首都ボゴタに滞在中で、当日の夜にはボゴタの音楽イベント「フェスティバル・エステレオ・ピクニック(Festival Estereo Picnic)」でヘッドライナーを務める予定だった。テイラーの死を受けてバンドは出演をキャンセルした。

26日にはコロンビアの検事当局の公式ツイッターが声明を発表し、テイラーの尿から大麻成分THC(テトラヒドロカンナビノール)、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン、オピオイドなど10種類の薬物が検出されたと伝えた。

テイラーの死因については国立法医学研究所が調査を続けており、今後も当局が独自の捜査を継続すると述べている。


またボゴタの保健事務局も公式ツイッターで、25日にボゴタ北部にあるホテルに救急隊が出動し、テイラーとみられる患者を保護したことを発表した。

スペイン語による文書では「救急に立ち会った医療従事者達は、それぞれの蘇生術を行ったと回答している。しかし反応はなく、患者は死亡したと判断された」と書かれていた。

英メディア『Daily Mail Online』によると、司法解剖の結果、テイラーの心臓の重量は少なくとも600グラムと同年齢の男性の平均値の2倍以上に肥大していたという。

テイラーは2021年2月に英音楽誌『Kerrang!』のインタビューに応じた際、自身が極度のステージ恐怖症であることについてこう語っていた。

「他のバンドとのショーもやるけど、フー・ファイターズのライブだけなんだ。10万人の観客が自分の出番を待ってる時、ある種の恐怖を感じる。どんな意味であれ、完璧なタイミングを保ちパーフェクトにプレイすることが、自分にとって大きな負担になるんだ。」

またテイラーは2001年にロンドンに滞在中、ヘロインの過剰摂取で2週間の昏睡状態に陥ったことがある。当時のことを聞かれたテイラーは、このように振り返っていた。

「人にはそれぞれの道があるが、俺はやり過ぎてしまった。ロンドンでパーティをした夜に間違えたことをやらかして、全てを変えてしまったんだ。俺は昔ドラッグをクソみたいにやっていて、その時には『生き急いで若死にする』というデタラメな神話を信じたよ。」

画像は『Foo Fighters 2019年6月20日付Instagram「THANK YOU PULA!」』『Fiscalia Colombia 2022年3月26日付Twitter「#ATTENTION: Official statement from the Colombian Attorney General’s Office regarding the death of foreign citizen Taylor Hawkins, drummer of the band Foo Fighters.」』『Kerrang! (Official) 2022年3月26日付Instagram「An absolute rock legend. RIP, Taylor Hawkins」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)