流通・小売系企業の正社員として働くの男性(大阪府/40代前半)は、年収約350万円、手取りは月18万7000円。夫婦共働きで2人の子どもを育てているが、
「仕事に関して将来はまったく見えない」
と苦しい胸中を打ち明けた。(文:福岡ちはや)
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「会社があと何年持つやら」
男性は現在の勤務先に対して、多くの不満を抱えているようだ。
「奥さんが働いてるので生活はどうにかなるけど、職業柄新型コロナウイルスの影響が非常に大きく、ここ2年はボーナスがほぼなし。年間一度のはずの昇給もなし。ただでさえ手取りが低いのに、苦しいなか会社のルールとしては副業禁止」
「昇進の評価も非常に曖昧で、評価する人間との相性さえよければどうにでもなるみたいですが、クソみたいな上司にしか当たったことがないので昇進の気配すらありません。社長と話す機会があったので問い詰めたら『評価はしてる』との返答がありましたが、『目に見える形のものがないけど?』と言うと黙ってました」
男性は「救いは定時出勤・定時退社なので、家に帰って家事や趣味の時間を取りやすいことだけ」と綴る。せめて副業禁止のルールがなかったら、と思わざるを得ない。
「歴史が長い会社とはいえ、しょせん世襲の会社なんでしょうがないと思いながら、厚生年金は会社が払ってるので適当に定年までプラプラしてやろうかと思います。が、会社があと何年持つやら」
男性と同じ不満を感じている社員がほかにもいるとすれば、会社の未来が危ぶまれる。コロナ禍が早く収まること、社内の評価制度が見直されることを願ってやまない。