isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
まーささんによる「上半期の恋愛占い」、星乃せいこさんによる「2022年の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
「上半期恋愛占い」「年間運勢グラフ」はこちら 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
うずき、ほどく
今週のおひつじ座は、ふところで熱をもってうずいているものを指し示していくような星回り。
『好きなものは玻瑠薔薇雨駅指春雷』の作者・鈴木しづ子は、戦後の混乱期に彗星のように現われ、消えていった女性俳人。掲句はいずれも文学少女的な嗜好が強く現れた語を並べたもので、一見してそこに特別な印象は受けません。
しかし、掲句が収録されている句集のタイトルである『指輪』とセットとなっている「指」という語に着目してみると、他の語と違って、「指」だけが唯一、肉体性を伴ったなまなましさを持っており、そこに作者がさりげなく自身の真実を託したのではないかと解釈しても、それほど的外れではないでしょう。
今週のあなたもまた、そうした繊細さと大胆さのはざまで揺れ動いていくことになるはずです。
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神聖なる怠惰
今週のおうし座は、一時的に日常ではないどこかへ連れ去られ、洗い流されていくような星回り。
人間はポジティブな知的活動や生産行為を営む一方で、かくも自失や退嬰を求めるアクションを起こさずにはいられないのは、一体なぜだろうか。
この問いに対し、深層心理学者は「タナトス(死の欲動)」を持ち出し、大脳生理学者はシナプスやA10神経、脳内麻薬物質とそのレセプターを検証し、民俗学者はハレとケの境界線を失った近代社会においてハレの祭りを踊る上で「もの憑き」が起こる必然性を説くだろう。ただ、しょせんは“文体”の問題に過ぎず、体験する側にとって問題となるのはその純度や貴賤だけなのだ。
今週のあなたもまた、できるだけ純度が高く、可能な限り卑しくないその体験をこそ求めていきたいところ。
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蝶を放つ
今週のふたご座は、確からしい枠の外へと、あえてはみ出していこうとするような星回り。
『方丈の大庇より春の蝶』(高野素十)は、京都の龍安寺で作られた一句。完璧なものに感じられる光景に、作者はあえて「春の蝶」と書き加えた。なぜか。
「大庇“より”」と言いさらに「春の」と続けることで、あえてのどかな緩急を強調したのも、目の前の歴史的遺産の社会的価値の重みから、読者を、そしてみずからを自由に解き放たんとする試みだったのかも知れません。
今週のあなたもまた、掲句の「春の蝶」のように、予定調和の世界をみずからの手と想像力によっていかに崩していけるかが問われていくでしょう。
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タフであること
今週のかに座は、自分にとって都合の悪い存在もまた、許容していこうとするような星回り。
いま、地球上の多くの社会でますます寛容さが失われており、そうした不寛容の徹底化を象徴する言葉に「ゼロ・トレランス」というものがあります。これは押し売りや酔っぱらい、浮浪者、娼婦など市民道徳に反する行為や存在を絶対に許すことなく厳しく取り締まり、街中から逸脱者や無秩序を一掃すること。
ただその一方で、近年「共生」という言葉もまた見かけるようになりました。あくまで自分とは異なるものと「共に生きる」ことであり、条件次第では寛容さとも対立したり、原理主義には排他的でありつつも、対立や差異、多様性といったものともなんとか付き合っていこうとする態度とも言えます。
今週のあなたもまた、世界的な時流のただ中で自分がどういう態度を取っていくべきか、まずは身近なコミュニティのなかで心に決め、実践してみるといいでしょう。
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一周まわってきた感
今週のしし座は、自身の身の行く末を突き抜けた視点で、眺め渡していくような星回り。
俳句では、冬のあいだ山が静まり返っている様子を「山眠る」と表し冬の季語としますが、春になって明るく彩りが出てきた山の様子を「山笑う」と表します。
『絵巻物拡げゆく如(ごと)春の山』の作者・星野立子はきっと、「春の山」とそれに照応しあう「絵巻物」とのあいだに佇んで、ひとしきり深い感動を覚えていたに違いない。そうして作者のからだも自然と開いて広がって、いつしか春の山そのものと化していった。
今週のあなたもまた、春の山から山へと吹きすさぶ一陣の風となったつもりで、身の周りに起きつつある変化変容に気付いていくことになるはずです。
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死者たちを忘れるな
今週のおとめ座は、何気なく進行してしまっている負の連鎖に、歯止めをかけていこうとするような星回りり。
姥捨山伝承を題材にした『楢山節考』の作者として知られる深沢七郎は、1980年に短編集『みちのくの人形たち』が川端康成文学賞の受賞作に選ばれたとき、この賞を辞退した経緯を述べた文章のなかで次のように述べていました。
「賞をもらうことは仏教の五戒の一ツの殺生の罪を犯すことになると思っていた。(…)相手を殺したり、いじめたりすることも殺生だが、自身をいじめたり、その逆、賛美することも殺生だと思う。賞はそういうものを持っていると私は思う。オリンピックで一位になるには、二位三位を蹴らなければならない。(…)少年が入試のために札を納めて相手を蹴落とすことを神の力にすがる。これは呪詛だし殺生だろう。」
深沢の「殺生」観の背景には、いいように踊らされてきた「民」へのある種のニヒリスティックな愛とも哀しみともつかない思いを湛えた奥深いまなざしがあったように思います。あなたもまた、ほとんどの人間が想起することもないだろう「殺生」の怖ろしさを思い起こしていくことになるかも知れません。
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不格好な方が伝わることもある
今週のてんびん座は、下から滲み出るものが自然と周囲へ伝わっていくような星回り。
『何桜(なにざくら)かざくら銭(ぜに)の世なりけり』は、貨幣経済に丸浸りの江戸に住み、お金のことでは幼少期からずいぶんと苦労させられていた作者・小林一茶が、当時の世相をズバリうたった一句。
すなわち、なんだかんだと桜に名前をつけて、あこぎに稼ぎにかかっている。まさにこの世は銭の世であることよ、と。掲句はけっして好句とは言えず、むしろ不格好な句でさえありますが、それがかえって作者が知っている銭がねの世界の厳しさをよく伝えてくれているように思います。
あなたもまた、知的な操作によって伝えようとする内容以上に、自然と滲み出てきてしまうものが多くを語っていくことになるはず。
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富める者であれ
今週のさそり座は、マネーの蓄積のためではなく、富の活用のために働いていこうとするような星回り。
高度な訓練を受けている宇宙飛行士は、チームワークや問題への柔軟な対応能力が高い。宇宙船に乗れる人数の制限なども相まって、宇宙での活動は「分業」というよりも「協働」により近いものとなり、しごく合理的にできています。一方、地上で生きる私たちは、巨大な産業構造とセットの分業体制は、ほとんど奴隷状態の少々おしゃれな変形にすぎません。
かつて発明家で思想家のバックミンスター・フラーは、たとえば難破船のような極限状態では、富はもはや預金通帳の額面とイコールではなくなり、「未来に向かってエネルギーの再生がうまくいくようにする能力」であり、「なにかを始め、干渉されずに行動していく自由度を高めてい」けるような関係に他ならないのだと喝破してみせたのです(『宇宙船地球号操縦マニュアル』)。
あなたにとっても、閉じた分業から開かれた協働への移行していけるかがテーマとなっていきそうです。
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新たな小宇宙にて
今週のいて座は、長い夢から目を覚まさせてくれた呼び声に、応えていこうとするような星回り。
『烏(からす)啼き長き昼寝の覚めにけり』は、作者・木村蕪城が病気で療養していた際に作られた一句。掲句に深みをもたらしているのは、「長き昼寝」という表現以上に、「烏啼き」によるところが大きいでしょう。
古池に飛び込んだ蛙のたてた“水の音”よろしく、この「烏」の啼き声は読者のこころに余韻ある響きを残し、それは現実の世界と夢の世界の双方へと水波紋のように広がっていくはず。つまり、烏の啼き声以前と以後とで何かが決定的に変わってしまったのです。
あなたもまた、できるだけ深い余韻を残してくれる響きに浸ってみるといいでしょう。
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部屋との交わり
今週のやぎ座は、環境に形作られていく自分であろうとするような星回り。
アーティストと言えば仕事部屋が汚いというのが世の常識のようになっていますが、ずっと昔はそうでもありませんでした。優れた職人であるほど乱雑さとは無縁だったのです。
ただし近代社会に入ると、やがて彼らは職人であることをやめてアーティストとなったとき、その制作環境もロールモデルと共に大きく変わっていったのでしょう。書類や資料の山などは、不快なノイズどころか、むしろインスピレーションの呼び水として、あって然るべきものとなっているように思います。
あなたもまた、これからの時代に即した環境づくりやモデル設定に改めて取り組んでいきたいところです。
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ひとときの居場所でいい
今週のみずがめ座は、飛び石を見極めつつ、ジャンプを繰り返していくような星回り。
『帆柱を便(たより)に渡るつばめかな』の作者・中川乙由は、江戸時代の俳人で、もともとは伊勢で材木商をしていた人。「つばめ」は春になると南の国から日本に渡ってきますが、この句を読めばたちまち西国の海道で荷を運んでいた船の映像が浮かんできます。
燕は鳥の中でも飛行する能力を極限まで進化させてきた鳥ですが、それでもこうした大事業を成し遂げるためには、かすかな点と点とを結び続けるだけでなく、ときに人の手さえ借りることだっていとわない姿勢さえ必要となってくるのです。
あなたにとっても、ひとつひとつは地味に見えても、それを積み重ねたり、数珠のように繋いでいくことで大きな成果をあげることができることを、改めて思い出してみるといいでしょう。
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透明な芽をそだてる
今週のうお座は、感じたことがそのまま言葉や行動になっていくような星回り。
普段から駆け回っている学校の校庭に、地面にピタリと一体となって物陰にかくれてみる。目をつぶったってどこに何があるか分かると思っていたのに、いざ腹ばいになってみると、遠くのほうの地面のさかい目が生きもののように動いていて、不思議な気がした。
かげろうだった。話には聞いたことはあったけど、実際に見たのははじめてだったから。かげろうを見た瞬間、いつもの校庭がまったく違う世界に変わった。世界がいつもと違って見えたとき、こころのなかに透明な芽がはえてきたんだよ。かげろうみたいにゆらゆらと、たのしそうにゆれている。なんだか気持ちよさそうで、まるでなにかがおこりそう。
今週のあなたもまた、まわりがいつもと違って見える瞬間が不意にやってくるはずです。
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