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フー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスが50歳で死去 コロンビアでフェス出演直前に

2022年03月27日 00:01  Techinsight Japan

Techinsight Japan

フー・ファイターズのテイラー・ホーキンスが50歳で死去(画像は『Foo Fighters 2022年2月17日付Instagram「Don’t miss the #QuestAfterShow!」』のスクリーンショット)
米ロックバンド「フー・ファイターズ」のドラマー、テイラー・ホーキンスが現地時間25日に急死した。50歳だった。バンドの南米ツアー中、滞在先のホテルで亡くなっているのが発見された。現在のところ、死因などの詳細については明らかになっていない。

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フー・ファイターズの公式SNSが現地時間25日に声明を発表し、「フー・ファイターズのファミリーは、俺達の愛するテイラー・ホーキンスの悲劇的で早すぎる喪失に打ちのめされている」と伝えた。

バンドは突然この世を去ったテイラーを追悼して「彼の音楽的な精神と人を惹きつける笑いは、俺達の中で永遠に生き続けるだろう」と綴っている。

最後には「彼の妻と子供達、家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。この想像を絶するほどの困難な時期に、彼らのプライバシーを尊重して頂くようお願いします」と締めくくった。死因などの詳細については明らかにしていない。

フー・ファイターズは南米ツアー中で、25日夜にはコロンビアの首都ボゴタの音楽イベント「フェスティバル・エステレオ・ピクニック(Festival Estereo Picnic)」でヘッドライナーを務める予定だった。しかしテイラーが急死したため、出演は急遽中止となった。

当日、同フェスティバルはFacebookで「非常に悲しいニュースをお知らせします。大変深刻な医療状況により今夜、フー・ファイターズはパフォーマンスが出来なくなり、残りの南米ツアーもキャンセルしました」と報告していた。

英メディア『Daily Mail Online』によると、テイラーは滞在していたホテルの部屋で、すでに亡くなっているのが発見されたという。

テイラーの訃報発表後、ボゴタにあるホテル前には報道陣が駆けつけ、集まったファンがキャンドルを灯していたが、多くの人がショックを受けた様子だったそうだ。


テイラーは1972年に米テキサス州のダラスで生まれ、カリフォルニア州ラグーナビーチで育った。英バンド「クイーン」のロジャー・テイラーや「ポリス」のスチュワート・コープランドなどの影響からドラムに興味を持ち、10歳の時に近所のガレージでドラムキットの前に座った時から音楽人生がスタートした。

その後バンド活動を始め、カナダ人シンガーソングライター、アラニス・モリセットのツアーバンドに参加。1997年には、フー・ファイターズのオリジナルメンバーだったウィリアム・ゴールドスミスの脱退後、バンドに加わった。

テイラーはバンド3作目のアルバム『ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ(原題:There Is Nothing Left To Lose)』(1999年)を皮切りに、8枚のスタジオアルバムに参加。最初の2枚のアルバムのストレートなハードロックから、よりメロディアスなスタイルへとバンドサウンドを進化させた。

エネルギッシュなドラミングと親しみやすい人柄で多くのファンから愛され、プライベートでは妻アリソンさんとの間にオリバーさんとアナベルさんという2人の子供がいる。

画像は『Foo Fighters 2022年2月17日付Instagram「Don’t miss the #QuestAfterShow!」、2018年10月14日付Instagram「Oh hey, St. Louis!」』『Foo Fighters 2022年3月26日付Twitter』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)