赤塚不二夫原作による実写映画「おそ松さん」の公開記念舞台挨拶が、本日3月26日に東京・TOHOシネマズ六本木で開催され、キャストのSnow Man、高橋ひかる、前川泰之、桜田ひより、英勉監督が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】去る3月9日に“未完成報告会”が行われ、昨日3月25日に無事封切られた実写映画「おそ松さん」。最初の挨拶でトド松役のラウールは「この前ようやく僕たちも観ることができたんですが、たくさん笑いましたし、元気がもらえる作品だと思いました。元気がなくなってきたと感じたら『おそ松さん』で補充してほしいです」と感慨深く語った。物語終わらせ師・クローズ役の阿部亮平は「報告です! 間に合いましたー! 監督本当に編集お疲れさまでした」と監督を労いながら、「とても映画が盛り上がっていると聞きまして、僕は終わらせ師ですけれど、この盛り上がりは終わらないでほしいなと思っています」と続け、場を盛り上げた。十四松役の佐久間大介は「これを観てもらって映画界を、そして全世界をハッスル!ハッスル!マッスル!マッスル!にさせていきたいですね!」と、元気よくアピールした。
作中で面白かったシーン、印象に残ったシーンについて尋ねられると、一松役の深澤辰哉は「布団が6つ並んでいて、朝目覚ましで起きるというスタートのシーンが、おそ松さんワールドが始まったというワクワク感があって好きですね。すみません、真面目に答えちゃって」と回答。佐久間が「チビ太とイヤミとトト子ちゃんが公園で話しているシーンがあるんですけど、監督と一緒に現場で笑ってしまいました。トト子ちゃんの振り切り方がすごくカッコよかったですね」と話すと、トト子役の高橋ひかるは「(言葉が)止まんなかったんです。本当はセリフを言って止まらなくてはいけないのに、何十回やっても止まれなくて。最終的には監督が(『それでいこう』と)諦めるっていう」と慌てて答える。英監督からは「雑なヒロインですよね」とツッコまれていた。
物語終わらせ師・エンド役の渡辺翔太は「おそ松役の(向井)康二と一緒のシーンが多かったんですけど、ラブストーリーの撮影の日はすごく静かなんですよ。普段は裏でもめっちゃ騒いでいるのに」と、ラブストーリーに挑むおそ松役の向井康二の様子について言及。すかさず向井が「ラブモードですから! 前日はパックもしましたよ!」と返すと、佐久間は「こいつ、『明日はこういうシーンか、俳優モードで行こう』って意気込むんです(笑)」と向井の態度の変わりようをいじる。そんな向井の演技について英監督は「ちゃんと台本どおり見事に演じてくださるんですけど、『なんだこれ』っていうムードに必ず1回はなって」と笑いながら、コメントを残した。
阿部はシーンではなく、映画全体のこだわりについて触れ、「表札の文字など、松野家の家のセットがとにかく原作に寄り添って作られていて。美術さん、お疲れ様ですという気持ちになりました」と述べる。それを聞いた佐久間も「セットに作者の赤塚(不二夫)先生の写真が飾ってあって。まじまじと拝見するのは初めてだったので、『よろしくお願いします』という気持ちでお辞儀をしました」と打ち明ける。さらに阿部は「ちなみに松野家のセットの様子などは、パンフレットにも載っているので見てみてください」とたたみかけると、佐久間が「これだけは言いたい! 映画を観る前は絶対パンフレットを見ないでほしい! 全部ネタバレ入ってるので!」と慌てる場面も見られた。
また作品の見どころについて、物語終わらせ師・ピリオド役の宮舘涼太は「普段はこんなこと言いませんけど、こういう機会ですから……」と前置きしたうえで、「向井康二の演技ですかね」とコメント。「個人的に一番刺激を受けました。彼なりの努力を感じられましたし。こういう表情もしていたんだって思いながら、試写を観させていただきました」と、しみじみしながら振り返る。それを聞いて「舘様! ありがとうございました!」と土下座で喜ぶ向井に、宮舘は「くるしゅうない」と返し、会場の笑いを誘った。
フォトセッションになると、壇上には金色の巨大なくす玉が登場。出演者たちでそれを割ると、中からは「宮舘涼太さん誕生日おめでとう」の垂れ幕が現れた。公開日と同日に29歳の誕生日を迎えた宮舘は驚きつつも、キメ顔でフォトセッションに応じる。最後にカラ松役の岩本照が「笑えるのは人間の特権です。そんな笑いを大切にして、1日1日を少しでもハッピーに過ごしてくれたらと思いますし、家族や友だちを誘って、たくさん映画を観てほしいですね。本日は宮舘涼太の誕生日会にお越しいただき、ありがとうございました」とノリノリで挨拶し、イベントは締めくくられた。