大抵の会社には多かれ少なかれ社内政治が存在する。その中で自分の存在感を示せるくらいになればしめたものだが、逆に会社を辞めたくなるほど振り回される人もいる。キャリコネニュース読者のIT系技術職の20代男性から、社内政治に利用されたという悲痛な訴えが寄せられた。(文:コティマム)
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「配属先の部長が気に入らない」ため配属先を変えられた
男性は「専門分野の研究職」として入社したが、「配属先を勝手に関係のない部署にされた」という。その裏には驚きの理由があった。
「人事担当を兼務する現所属の部長が、元々配属予定だった部署の部長のことを気に入らないため配属先を変えた」
というのだ。人事権を濫用し、気に入らない人物の部署から男性を横取りしたかっこうだ。それなのに、配属された先での男性の扱いは
「勝手に受け入れた割に、適正無視で仕事をさせ、教育も考えず、意見も聞かない。ただ保身のためだけにしか動かない」
と相当ずさんなものだった。男性を自分の部署に入れたのは会社のためではなく、ただ単に自分が気に入らない人物への嫌がらせとしか思えない。
「部署内は部長のしもべばかり」
しかも、男性によればその部長は「部下をただの社内政治の道具として扱う」という。
「精神を病んだり使い物にならなくなったら、その責任を逃れるためにどこかへ異動させる。所属部署の中も、部長にただ従うだけのしもべのような人物ばかり。だんだん、権力にひれ伏して意見を言わないのが普通に思えてくる雰囲気がある」
人事権を持つ部長に抵抗できず、従うしかない状況の部署内。孤立無援の男性は「こんなところにいては、ただただ自分を潰されると感じました」と退職への決意を綴っていた。