「タイバニ2」イベントが幕張で、変わらぬ熱量に平田広明「俺らも待ち遠しかった」
2022年03月24日 10:40 コミックナタリー
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4月8日よりNetflixにて配信されるアニメ「TIGER & BUNNY 2」の最新情報の発表や、キャスト・スタッフによるトークを展開する同イベント。鏑木・T・虎徹 / ワイルドタイガー役の平田広明、バーナビー・ブルックス Jr.役の森田成一、カリーナ・ライル / ブルーローズ役の寿美菜子、アントニオ・ロペス / ロックバイソン役の楠大典、ホァン・パオリン / ドラゴンキッド役の伊瀬茉莉也、キース・グッドマン / スカイハイ役の井上剛が参加したほか、昼の部には監督の加瀬充子、シリーズ構成・脚本・ストーリーディレクターの西田征史、キャラクターデザイン・ヒーローデザインの桂正和が出演した。
オープニングではワイルドタイガーとバーナビー・ブルックス Jr.が、「TIGER & BUNNY 2」でお目見えする新作のヒーロースーツで登場し、観客を盛り上げる。そして劇中に登場する特別番組「HERO TV」の実況アナウンサー・マリオ役の太田真一郎による進行で、キャスト陣がステージに姿を現した。まず平田が「久しぶりに、ワイルドに吠えるか？」とワイルドタイガーのセリフで観客に声をかけ、「もう初っ端から感動しちゃって。みんな久しぶり！みんなそうだったと思うけど、俺らも待ち遠しかった。その間、忘れずに応援してくれてありがたいです」と、ファンたちとの久しぶりの再会を喜んだ。
平田に続いて森田、寿、楠、井上、伊瀬も自身の演じるキャラクターの決めセリフとともに観客へ挨拶。さらに当日会場には参加できなかったイワン・カレリン / 折紙サイクロン役の岡本信彦、ネイサン・シーモア / ファイヤーエンブレム役の津田健次郎も映像出演し、第2期の配信とイベント開催を祝う。そして森田の「これを待っていました！もうドキがムネムネです！」という言葉とともに、ニューヒーローの発表コーナーへと突入した。新キャラクターである3人のビジュアルがスクリーンに映し出されるとともに、トーマス・トーラス / ヒーイズトーマス役の島崎信長、仙石昴 / Mr. ブラック役の千葉翔也、ラーラ・チャイコスカヤ / マジカルキャット役の楠木ともりがサプライズで姿を現す。
「TIGER & BUNNY」への参加について、島崎は「『タイバニ』は10年以上皆さんに愛され続けいる作品ですし、しかもこんなにすごい役者さんたちとご一緒するということで、ドキがムネムネしていたんですけど（笑）」と森田の発言に乗っかってコメント。さらに「今日、ファンの皆さんの温かさを間近に感じて、別の意味でもテンションがあがってきました。今後ともどうぞよろしくお願いします！」と客席にも言葉をかける。続く千葉は「舞台の袖にいたときから皆さんのエネルギーが伝わってきて。10年経ってさらにエネルギーが増していて、愛の深さを感じています」と、ファンの熱量を感じたと明かす。そして楠木は「（新キャラクターとして）皆さんの10年分の愛にお答えできるかプレッシャーも感じていたんですが、今は楽しんでいただきたいなという気持ちでいっぱいです」と、現在の心境を明かした。
さらに自身の演じるキャラクターについてのトークを展開。島崎は「トーマスは新人ながらに確かな実力があり、企業からも先輩に負けないようにと大きな期待が寄せられているキャラクター。NEXT能力はサイコキネシスで、物を動かしたり飛ばしたり汎用性が高い能力なので、ぜひ活躍に期待してください」とアピールする。また千葉が昴について「もともとはシュテルンビルトではない街でヒーローをしていた経験があり、採用試験を受けてやってきました。NEXT能力はバリアで、敵の攻撃を止めたり守ったりできます」と説明。そして楠木は「ラーラちゃんは素直で明るい魔女っ子ヒーロー。その場の空気が読める優等生キャラで、NEXT能力は水を操ることです。自分で水を出すことができちゃいます」と語り、新たなヒーローたちの魅力を伝えた。
ニューヒーローの発表とともに当日のイベントでは、「TIGER & BUNNY 2」に参加するプレイスメント企業が明らかに。劇中のヒーローたちが実在する企業スポンサーのロゴを背負って登場することも「TIGER & BUNNY」の特徴。今回は事前にキャラクタープレイスメント協賛社を募集しており、300社を超える企業の中から50社以上の企業が選ばれた。またヒーロースーツに掲出されるほかにも、ワイルドタイガーとバーナビー・ブルックス Jr.専用のバイク・ダブルチェイサーにも企業ロゴが入ることも明かされた。また当日解禁された新ヒーローたちが登場する「TIGER & BUNNY 2」の新PVもお目見え。さらにコミカライズ情報や、エンディングテーマアーティスト・anoからのコメント動画も上映された。
そしてイベントは加瀬監督、西田、桂、平田、森田によるトークコーナーに突入。前作の放送時はいちファンとして「TIGER & BUNNY」を楽しんでいたという加瀬は客席を指差しながら「本来は向こう側にいたはずなんですよ、ファンとして」と述べ、「憧れの作品だったので参加できると聞いた時はうれしくて。でもものすごい重圧。だって好きなものを作るんですから」と心境を明かす。また前作から引き続き参加する西田は「いよいよ来たかという感じ」と感慨深げに話しながらも、「（2期は）6年前に一度動いていて、全25話のプロットも書いたんですがすべて書き直して」と述べる。さらに「舞台を別の街にした、シュテルンビルトを離れる話を書いていたんです。でも6年経って改めて、やっぱりシュテルンビルトを舞台にしたほうがいいと思って」と書き直した理由を語ると、平田は「その話も見てみたいよね」と興味深げな様子だった。
一方、いきなり「しんどいです」と話したのはキャラクターやヒーローのデザインを務める桂。「ヒーローが3人も増えてるわけですよ。この作品、もともと人間が多すぎるのに（笑）」と冗談めかしながら語った。さらにワイルドタイガーとバーナビーの新スーツについて「一見、変わっていないように見えて変えているんです。会場にいるファンの方々はわかると思うんですけど、タイバニにあまり詳しくない人からしたら『何が違うの？』って思うと思うんですが、そこが狙いです。イメージを変えすぎず、敢えての既視感が狙いですね」と自信を覗かせた。
ヒーロースーツのタイガーとバーナビーがトロッコに乗って会場の観客たちと交流する時間や、当日不参加となった岡本・津田からのメッセージ動画が上映されたのち、これまで「TIGER & BUNNY」の主題歌などを多数手がけてきたUNISON SQUARE GARDENによるライブがスタートした。「劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-」の主題歌「harmonized finale」、「劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-」の主題歌「リニアブルーを聴きながら」、「I wanna believe、夜を行く」、TVアニメ「TIGER & BUNNY」のオープニングテーマ「オリオンをなぞる」を立て続けに披露。最後は「TIGER & BUNNY 2」のオープニングテーマである「kaleido proud fiesta」を歌い上げ、パワフルなパフォーマンスで観客を盛り上げた。
観客たちとともにフォトセッションを行った後、イベントはフィナーレへ。楠木は「こんなお祭りみたいなイベントに、タイバニファミリーの一員として立たせていただけて光栄に思います」、千葉は「久しぶりにめちゃめちゃ緊張していたんですが、皆さん温かくて、笑顔になってしまうイベントだったと思います」、島崎は「タイバニだ！って構えてる僕がいたんですけど、すごく愉快な現場で緊張が吹っ飛んじゃいました（笑）。でも作品の中身はガチです。僕たちもニューヒーローとして、全力で取り組んでますので、思いっきり楽しんでいただけたらうれしいです」と、それぞれ新たなファミリーの一員として、イベントの感想を語る。
また森田は「ユニゾンさんのライブを見ている皆さんの背中がうれしそうで、その様子を見ているだけで涙が出てくる、そんな気持ちになりました。アニメ本編を観るとさらに感動が押し寄せると思いますので、配信までお待ちいただければ」とコメント。そして平田が「久しぶりにいい年して緊張していたんだけど、皆さんのタイバニ熱が衰えずに、あのときのままでいることがとってもうれしいです。タイバニは震災とも付き合ってきました。あの日我々は収録日で、東京にいた我々もつらい思いでした。でも東北の皆さんに勇気をもらって、タイバニを続けることができた。これからも進んでいきたいと思います」とこの10年を振り返る。そして最後は、「タイバニ2もワイルドに吠えるぜ！」という平田の言葉を合図に銀テープが打ち上がり、イベントは幕を閉じた。
※島崎信長の崎はたつさきが正式表記。
■ アニメ「TIGER & BUNNY 2」
2022年4月8日にNetflixにて全世界独占配信
□ スタッフ
監督：加瀬充子
シリーズ構成・脚本・ストーリーディレクター：西田征史
キャラクターデザイン・ヒーローデザイン：桂正和
企画・原作・制作：BN Pictures
□ キャスト
鏑木・T・虎徹（ワイルドタイガー）：平田広明
バーナビー・ブルックス Jr.：森田成一
カリーナ・ライル（ブルーローズ）：寿美菜子
アントニオ・ロペス（ロックバイソン）：楠大典
ホァン・パオリン（ドラゴンキッド）：伊瀬茉莉也
ネイサン・シーモア（ファイヤーエンブレム）：津田健次郎
キース・グッドマン（スカイハイ）：井上剛
イワン・カレリン（折紙サイクロン）：岡本信彦
(c)BNP/T&B MOVIE PARTNERS
