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ウィリアム王子&キャサリン妃がジャマイカ到着 抗議デモが勃発も訪問先では熱い歓迎受ける

2022年03月24日 09:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

トレンチタウンの人々から歓迎されるウィリアム王子夫妻(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2022年3月23日付Instagram「What an incredible day at Trench Town - the birthplace of reggae music in the heart of Kingston」』のスクリーンショット)
カリブ海の英連邦加盟国を公式訪問中のウィリアム王子とキャサリン妃が、ジャマイカの首都キングストンに到着した。夫妻が乗った飛行機が着陸する数時間前には空港の外で抗議デモが勃発していたものの、当日訪問したトレンチタウンでは集まった多くの人々から熱い歓迎を受けた。

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ウィリアム王子とキャサリン妃はエリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を記念し、女王の代理で8日間にわたりカリブ海の英連邦加盟国3か国を公式訪問している。

現地時間19日にはベリーズでツアーを開始し、22日にはジャマイカへと移動した。首都キングストンのノーマン・マンレー国際空港に到着した夫妻は政府関係者からの歓迎を受け、キャサリン妃はジャマイカの国旗の色のひとつであるイエローのドレスを纏い同国に敬意を捧げた。


この日、夫妻が到着する数時間前には、空港の外にある英大使館前で抗議デモが勃発していた。

集まった数百人が英王室からの訪問を非難し、過去の奴隷制度への賠償や女王の君主制を廃止して島を共和国に移行することを要求した。デモを行った人々は「国王、女王、王女、王子はおとぎ話の中にいるべきだ。ジャマイカにはいらない!」「謝罪しろ!」などと書かれたプラカードを持って抗議し、参加者には人気女性レゲエ歌手クイーン・アイフリカ(Queen Ifrica)やLGBT活動家で詩人のステイシー・アン・チン(Stacey Ann Chin)らの姿も見られた。

英メディア『The Independent』によると、人権擁護家のオパール・アディサさん(Opal Adisa)がウィリアム王子夫妻は自身の先祖の苦しみから直接的に利益を受けていると話したという。

「王室に今も引き継がれている贅沢なライフスタイルや無料で世界中を飛び回る生活は、私の祖父母やその先祖達が流してきた血と汗と涙による賜物なのです。」

こういった抗議運動が起こったにもかかわらず、到着後にキングストンのトレンチタウンを訪問した夫妻は住民達から熱い歓迎を受けた。

さらに夫妻は、伝説のレゲエ歌手ボブ・マーリーの生家で現在は博物館である「トレンチタウン・カルチャー・ヤード・アンド・ミュージアム(Trench Town Culture Yard and Museum)」を訪問。集まった群衆から「ウィ・ラブ・ユー!(愛してる!)」の大合唱が始まり、夫妻は人々と握手を交わしていた。


この日2人は、キングストン出身でマンチェスター・シティFC所属のラヒーム・スターリング選手と対面し、ウィリアム王子は地元の選手達によるサッカー試合に参加した。この他にも、2022年冬季オリンピックに出場したジャマイカのボブスレーチームとも対面している。



画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2022年3月23日付Instagram「What an incredible day at Trench Town - the birthplace of reggae music in the heart of Kingston」、2022年3月22日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)