2022年03月21日 06:01 リアルサウンド
高畑淳子が、3月28日放送のフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』の最終話にゲスト出演する。
【写真】最終話場面写真3点
『月刊フラワーズ』(小学館刊)で2016年に連載がスタートした田村由美による同名コミックを原作とした本作は、主演の菅田将暉演じる天然パーマがトレードマークの主人公・整が、淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリー。
高畑の月9ドラマへの出演は、菅田も出演していた『ラブソング』(2016年)以来およそ6年ぶりとなる。高畑が演じるサキという役は、個性的というよりはどこにでもいるような主婦の役だが、ある秘密を抱えているという役どころ。新幹線の座席というほぼワンシチュエーションで、ひたすら会話だけで物語が進んでいく。
なお、3月28日放送の『ミステリと言う勿れ』最終話は、21時から15分拡大で放送される。
■高畑淳子 コメント
・出演が決まって際の思い
まず、菅田将暉さんとご一緒出来るということで“あら、うれしいわ!”と、思いました。原作は存じ上げなかったのですが、とても人気ある作品だと伺いました。
・どのように演じたか
通常、いただく役は“こんな感じかな?”とピンとアンテナが立つんですけど、今回はなかなか難しく、セリフを覚えるのも苦労しました。ハッキリとしたキーワードのあるお芝居とは違う役に挑戦したという感じがすごく強いです。本当に苦労していたのですが、それを松山(博昭)監督が“一連で撮影します”とおっしゃられたので、“ひゃーー!”となって、必死にセリフを覚えました(笑)
・監督と話したいこと
監督からは“リアリティーを持って…”と、ご指摘をいただきました。そこで、サキが思うこと、大事にしていることを普通のこととして考えなくてはいけないのだと思いました。
・不思議なエピソードについて
そんな回に私が出演することになってしまったんですね(笑)。ですけど、苦労して演じた分、出来上がりがとても楽しみになっています。
・菅田将暉と共演して
菅田さんは、すでに役を自分のものになさってました。お芝居では、絶妙なタイミングで他人の会話に空気のように滑り込んでいらっしゃるんですよ。割り込むのではなく、別世界からフワッとした感じですね。それもリアリティーのあるセリフというより、独特の哲学を織り交ぜるじゃないですか? それを菅田さんは難なくこなされます。立ち姿、居住いから絶妙な雰囲気を醸し出されていました。
・視聴者にメッセージ
整のように謎を解ける人は地に足がついていると言うか……。人間は誰しも日常の中で右往左往しながら生きていて、摩擦やトラブルが起きてしまいます。それを解決しようとして、時として事件になってしまったりします。そんな事象を整のように俯瞰で見る力があれば、未然に防ぐことも出来るでしょうし、カオスにならないようにも出来るのではないでしょうか。そんな“整エネルギー”が少しずつでも私たちにあればと、彼の資質を少しでも分けてほしいという感じもあります。菅田さんは普段からそんな“整資質”を持たれているような気がします。絶対にパニックにならないだろなと。とにかく、整というすごく“ととのって”世界を見られる人と真反対の摩擦の中で、もがきながら生きているサキという人物を演じています。両極にある人間の姿を楽しんでいただければと思います。
(リアルサウンド編集部)