神奈川県に住む30代後半の男性は、世帯年収1500万円。不動産・建設関係の会社で正社員として働いており、
「給料はそこそこよいため金銭面で困っていることはないが、仕事が忙しく早期リタイアできるように、投資で貯金を最大限増やそうと努力している」
と明かす。一体どんなことをしているのか、キャリコネニュースに寄せられたアンケートの回答から、引き続きこの男性の投稿を紹介していく。
「家族貯金は400万円で6割を株や投資にて運用」
男性は現在の資産状況について、次のように語る。
「家族貯金は400万円ほどで、6割を株や投資にて運用しており、現金預金は4割ほど。ただし、これとは別に夫婦それぞれで金融資産を持っており、妻500万円、自分は700万円ほど。これも現金は2割ほどで残りは投資」
つまり合計1600万円の資産があり、そのうち1200万円ほどを投資にまわしていることになる。早期リタイアを目指しているだけあって、ある程度リスクを取りながら資産を管理しているようだ。
また日常生活での費用については、
「住宅ローンが毎月20万円、自動車ローンが5万円。勤める会社の提携金利などで低い金利を適用できたので、頭金はほぼなし。スマホは格安。ポイントサイト活用などしながらも、子どもも3歳と小さいため、外食しても食費は多くかからないし、週末はキャンプなどに行くが道具はすべて揃っており、旅館やホテルよりも圧倒的にお金がかからない」
と無理なく節約していることを明かすが、「その代わり、外食はホテルビュッフェなどお金をかける場合あり」とも述べている。
早期リタイアを目指していると言っても、貯蓄を最優先するのではなく、家や車を持ち家族とのレジャーも楽しむ余力を残していることがうかがえた。
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<30代後半の資産運用で、ポートフォリオのうちミドルリスク・ミドルリターンである株式投資を多めに組み入れていても今は問題ないでしょう。万が一損失が出た場合でも、一般的な定年年齢まであと30年近くあることから、今後十分に損失を補うことができると想定されるからです。
また、資産のすべてを投資に充てているのではないというところは評価すべき点です。早期リタイアを目指す人の中には、資産を増やすことを最優先するあまり、現金預貯金ゼロでポートフォリオの全てを投資商品のみで運用している人も少なくありません。特に、今回の回答者様はお子さんもまだ3歳ということですので、子どもの成長に応じて然るべき出費があることも想定されます。そのため、ある程度の現金預貯金は残しておいたほうが良いと言えます。
ポートフォリオは、一人に一つというわけではありません。達成したい期間別や目的別などで、いくつかのポートフォリオを組んでそれぞれ運用するという方法もあります。また、一度組んだら終わりではなく、自身や家族の状況を加味しながら定期的に組み直すとより効果が高まります。環境の変化に柔軟に対応しながら、今後も長期運用を継続していただければと思います。>
—–
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/CPG04M4S