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岩佐歩夢が最後尾から8位入賞を果たす。佐藤万璃音は16位【FIA F2第1戦サクヒール レース1】

2022年03月20日 03:30  AUTOSPORT web

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2022 FIA F2第1戦サクヒール レース1 スタート
3月19日、2022年FIA F2の開幕戦となる第1戦サクヒールの決勝レース1がバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催され、リチャード・フェルシュフォー(トライデント)が優勝。日本勢の岩佐歩夢(ダムス)は最後尾22番手スタートから8位までポジションを上げ、FIA F2デビューレースで貴重な1ポイントを獲得。佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)は16位となった。

 スプリントレース(決勝レース1)のグリッドは、現地時間18日に行われた予選トップ10のリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)がポールシッターとなった。2番グリッドはフェルシュフォー、3番グリッドはジェイク・ヒューズ(ファン・アメルスフォールト・レーシング)、4番グリッドにユアン・ダルバラ(プレマ・レーシング)が続いた。

 日本勢の佐藤は14番グリッドから。そして、予選でスピンを喫し、ノータイムに終わった岩佐は最後尾となる22番グリッドからスタートを迎えることとなった。

 陽が沈み、雲がかかり気温19.4度、路面温度23.5度というコンディションのなか、23周の決勝レース1はスタートを迎えた。

 ポールスタートのドルゴヴィッチが出遅れる一方、2番グリッドスタートのフェルシュフォーが好スタートを見せ、ターン1のホールショットを奪う。同じく好スタートを見せた6番手スタートのラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)が2番手に、そしてダルバラが3番手で続いた。

 序盤から各所でテール・トゥ・ノーズの接近戦が繰り広げられるなか、3番グリッドスタートから9番手までポジションを落としていたヒューズが、3周目のターン8でマーカス・アームストロング(ハイテックGP)に追突。アームストロングはコース上にマシンを止め、3周目にセーフティカー(SC)が導入された。

 6周目にレース再開を迎えるも、フェルシュフォーとボシュングは1秒前後のギャップで周回を重ね、その差はなかなか縮まらず。さらに、フェルシュフォーは8周目にファステットラップを記録する好走で、徐々にボシュングとのギャップを広げにかかる。

 一方、8周目には佐藤、岩佐の日本人対決が勃発。最後尾スタートから15番手までポジションを上げた岩佐は、9周目に佐藤を攻略し、14番手にポジションを上げた。岩佐は続いて14周目のターン1でエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシング・システム)を攻略し、13番手にポジションを上げる。

 レースも後半に差し掛かった12周目、2番手ボシュングは一時は1.4秒まで広がったフェルシュフォーとのギャップを徐々に縮めにかかるも、対するフェルシュフォーは1秒以上のギャップをキープし、ボシュングにDRSを使わせない。上位勢は均衡状態となるなかレース後半を迎えた。

 そんななか、16周目のターン1で3番手ダルバラがボシュングを攻略し2番手に浮上。その直後、16周目にコース上のデブリ回収を理由にバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。

 VSCが17周目に解除されると、ダルバラとボシュングはテール・トゥ・ノーズの2番手争いを再開。2台は幾度となく順位を入れ替えるも、ダルバラが2番手のポジションを死守。一方、リアム・ローソン(カーリン)が21周目にボシュングをかわし3番手に浮上することとなった。

 岩佐は19周目にチームメイトのロイ・ニッサニー(ダムス)を攻略し10番手に。後半、タイヤが厳しくなりペースが落ちるドライバーもいるなか、岩佐はデニス・ハウガー(プレマ・レーシング)、ジャック・ドゥーハン(ビルトゥジ・レーシング)を続けて攻略し、22周目にはポイント圏内の8番手に浮上。FIA F2初レースで巧みなタイヤマネジメントを見せつけた。

 23周目、首位浮上から一度もトップを譲ることなく、巧みなレース運びを見せたフェルシュフォーがトップチェッカーを受け、自身2勝目となるFIA F2優勝を手にした。また、トライデントにとってはこれがFIA F2初優勝となる(GP2時代を含めると2016年以来となる)。

 2位にダルバラ、3位にローソンが続いた。日本勢は最後尾22番手スタートの岩佐が8位でチェッカーを受けて、1ポイントを獲得。佐藤は15位でチェッカーを受けるも、トラックリミット違反によるレース結果に5秒加算のペナルティが課せられ16位となった。続く、フィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間3月21日の19時40分からスタートを迎える。

■FIA F2第1戦サクヒール スプリントレース(決勝レース1) 暫定リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/Gap120R.フェルシュフォートライデント23Laps22J.ダルバラプレマ・レーシング1.85335L.ローソンカーリン4.975415R.ボシュングカンポス・レーシング6.981511F.ドルゴヴィッチMPモータースポーツ8.80166L.サージェントカーリン9.26378J.ビップスハイテックGP13.350817岩佐歩夢ダムス15.74991D.ハウガープレマ・レーシング17.665103J.ドゥーハンビルトゥジ・レーシング21.4721122E.フィッティパルディチャロウズ・レーシング・システム22.9021216R.ニッサニーダムス26.574139F.ベスティARTグランプリ27.4901423C.ボリュクバシチャロウズ・レーシング・システム31.9211521C.ウィリアムズトライデント49.959164佐藤万璃音ビルトゥジ・レーシング50.6401725A.コルデールファン・アメルスフォールト・レーシング52.6621812C.ノバラックMPモータースポーツ1’18.2051914O.コルドウェルカンポス・レーシング1Lap-24J.ヒューズファン・アメルスフォールト・レーシングDNF-10T.プルシェールARTグランプリDNF-7M.アームストロングハイテックGPDNF