コロナ禍の新しい働き方として定着したテレワーク。通勤時間が削減された、休憩時間が確保できるようになった、家族と過ごす時間が増えた、などのメリットが叫ばれる中、就業時間中にうまくサボれるようになった、という声も少なくない。
「Web会議中には、Switchでゲーム。夕方から会議がある日は昼寝。暇な時間帯は、転職活動をしています」と話すのは、外資系企業に勤める40代男性。上手にサボりつつ年収1100万だという。一体どういうことなのか、詳しく話を聞いてみた。
とっさに話せなかったときは「うっかりミュートにしていた」と言い訳
外資メーカーにて、プロジェクトマネージャーをしています。レポートラインは外国人籍。入社してから2年半になります。
自分がリードする場合を除き、Web会議ではNintendo SwitchでRPGをやってます。発言を求められたら答えられるよう、すぐにマイクオンできるようにはしていますけどね。とっさに話せなかったときは、「マイクの調子が悪い」「うっかりミュートにしていた」と言い訳しています。
暇な時間帯は、たまにメールチェックするだけで、自宅PCでもっぱら転職活動。欧州と夕方から会議があるときには、昼寝をすることもあります。普段は終業後に娘の習い事の送迎をしているのですが、習い事がお休みのときには、昼からお酒を飲むことも。さすがに、お酒を飲むのは、半休の日や、大したweb会議がない日のみですが。
――Web会議では、カメラはオフにして参加されているのでしょうか?
カメラオンは必須ではありません。私の韓国人の上司や、欧州のプロジェクトリーダーでも同様です。自分がリードする会議ではもちろんしませんが、形だけ参加を要求されるような会議では、ゲームだけでなく、ホットアイマスクをしながら、ペットのうさぎと戯れたりしていますよ。
――なんて優雅な過ごし方! 正直「うらやましい環境だな」と思ってしまうのですが、転職を検討されているのは何故なのでしょう?
理由はシンプルで、会社からの評価に満足していないためです。そもそも入社したのは、「自分が外資系企業でどれだけ通用できるか」という考えからでした。最初の職種はエキスパートだったのですが、その後、合意なくエンジニアに変更されました。
インターナショナルエキスパートになるために最大限の努力はしてきましたが、直属の上司が全く顔が利かない人で、推薦すらしてくれず、うんざりしてしまったのです。国際的な交流関係は構築しており、北西アジアのディレクターなどは、私の成果を評価してくれているんですけどね。また、給与と責任が見合わないことも、転職を検討している理由のひとつです。
今の業務ではもう自己成長は見込めないので、ネット配信やゲームを楽しんだり、ペットと戯れたりしながら、転職サイトやLinkedInを活用して、自分がより活躍できる場所を探す毎日を送っています。
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退屈な仕事をうまくサボりながら、ゲームや家族・ペットとの時間を楽しんでいるというと憧れを抱いてしまうが、よくよく話を聞いてみると、自分の能力を最大限に活かすことのできない環境に不満を抱いていたということだった。理想的な仕事環境を手に入れるのは、そう簡単ではないということか……。
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