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総合車両製作所など、フィリピン南北通勤鉄道向け車両304両を受注

2022年03月18日 18:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
住友商事と総合車両製作所は18日、フィリピン共和国運輸省(DOTr)よりマニラ首都圏と周辺都市を南北に結ぶ南北通勤鉄道の延伸事業向け鉄道車両納入プロジェクト(304両・契約金額約725億円)を受注し、同日に契約を締結したと発表した。


急速な経済成長と人口増加が続くマニラ首都圏では、人口集中による交通渋滞や大気汚染が年々深刻化し、大量人員輸送が可能でエネルギー効率の高い鉄道輸送が注目されているという。フィリピン共和国政府は、「Build Build Build(ビルド・ビルド・ビルド)」と称する大規模なインフラ整備計画を推進しており、南北通勤鉄道事業は中核事業に位置づけられているとのこと。



建設の進むフェーズ1のブラカン州マロロスからマニラ市ツツバンまでの区間(約40km)に加え、北方はパンパンガ州クラーク(クラーク国際空港)からマロロス、南方はツツバンからラグナ州カランバの延伸区間(総計約110km)が完工することで、全線約150kmの路線となる。マニラ首都圏の交通ネットワークを拡充し、自動車から鉄道への輸送シフトを実現することで、交通渋滞と大気汚染の大幅な改善を期待できるとしている。(木下健児)