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【特集】2022年のバイク事情 第13回 冬に行きがちなツーリングスポット教えて!

2022年03月18日 11:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
頑丈なボディやエアバッグで守られたクルマと違い、ライダーが剥き身で走らせるバイクは転倒や事故時のリスクが大きな乗物。そのリスクと引き換えに「開放感」や「爽快感」があり、気温の穏やかな春や秋のツーリングは最高の気分を味わえます。



しかし冬になると、あれほど心地よかった走行風は身体の体温を奪い、長時間の走行は苦行へと変わります。寒さで身体が思うように動かなくなり、路面のグリップも低下するため危険度はさらにアップ。しかし、それでも真冬のツーリングを楽しむバイク好きや、ひどい雪でも降らない限りは通勤・通学に利用する人たちもいます。



今回は、マイナビニュース会員のバイク乗りに行ったアンケートから「冬に行きがちなツーリングスポット」を紹介します。


二輪免許とバイクの所持率は?



まずは、マイナビニュース会員の「自動二輪免許の所持率」と「免許所持者のバイク所有率」を紹介しましょう。

○Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか? (n=713)


はい―――47.1%

いいえ ―――52.9%



○Q.現在、バイクを持っている、もしくは持っていましたか?(n=336)


はい―――86.3%

いいえ―――13.7%


アンケートの結果では、回答された方の約半数が自動二輪免許を所持しており、その中でバイクを持っている、または過去に持っていた方は約9割にも及んでいます。中高年の場合、過去のバイクブーム時に免許を取得した方も多いのではないでしょうか?

寒い冬に行くツーリングスポットは?



寒い冬の時期でもツーリングを楽しむ人たちは少なくありませんが、冬の時期は行く場所が変わったりするのでしょうか? また、具体的にどんなところに行くのでしょうか?

○Q.冬にはツーリングスポットが変わったりすることはありますか?


はい―――79.0%

いいえ―――21.0%



○Q.どのような場所へ行くようになるのでしょうか?(自由回答)

■やっぱり海が好き!


男性/34歳

山には行かずに海に行きます



男性/53歳

内房の海岸沿いに止めて、天気が良ければ富士山が眺めます



男性/50歳

暖かい海の近くで、景観の良い場所を選びがちです



男性/65歳

雪があまり降らない海岸方面



男性/32歳

路面や気温が低い場所は極力避け、温暖な海岸エリアに行くことが多い


海はバイクツーリングの目的地として人気のスポット。冬は泳げなくても、大きな海原を見ているだけで感動が沸き上がってくるのではないでしょうか。また、冬の海鮮は脂も乗っていてとても美味。風が強い時は大変ですが、太平洋側は意外に波も穏やかで、内陸部よりも暖かかったりします。

■海はイヤ! 絶対行かない!!


男性/54歳

海岸沿いは行かない



男性/63歳

海岸沿いをクルージングなどありえない。どっちかと言うと山道や街乗りが増えるかな



女性/46歳

浜風が体にキツイので海沿いら避けるようになりがち



男性/50歳

海沿いの寒そうで風が強いところは避ける



男性/67歳

山とか海とかの寒々としたところには行きたくなくなる


『絶対、海には行かない!』という人たちも多くいますが、これは東北や日本海側など、とても寒さが厳しい場所だと思われます。比較的暖かい太平洋側と違い、冬の日本海は海側から冷たい強風が吹きつけて波も高くなるため、行く場合はかなり覚悟をしたほうがよさそうです…。

■寒いから目指すは温泉でしょ?


男性/39歳

雪が少ない温泉地



男性/61歳

暖かい温泉に浸かりに行くことが多くなる



男性/31歳

有名な温泉地に行くことが増える



女性/52歳

温泉のあるところや、鍋料理など温かい食べ物がある店



男性/52歳

お得なスパを事前に調べて、あちこちスパ巡りをする


厳しい寒さに耐えてツーリングするのだから、目的地にたどり着いたら熱いくらいの温泉に浸かって身体を癒したいもの。しかし、日帰りの場合は湯冷めをしてしまうことも少なくありません。やはり理想は一泊して現地のグルメも堪能したいところですね。

■寒そうな所は避ける、都市部や近場で済ませる


男性/59歳

雪道や凍結の恐れがあるフリーウェイは使わなくなった



男性/59歳

太平洋側、特に伊豆



男性/61歳

いつもツーリングしている東北方面には行かず、静岡に行くようになる



男性/35歳

基本的に遠出の頻度が少なくなり、近場の街中ツーリングが多くなります



男性/26歳

長時間のライディングがしんどくなるので、すぐ帰れるように近場で済ませる


冬のツーリングは寒いだけでなく、路面のグリップが低下してスリップしやすくなるというリスクも高まります。転んでしまっては楽しいはずのツーリングも台無し。降雪や凍結の少なさそうな場所や、天気が変わってもすぐに帰れる近場で済ませる人が多いのも頷けます。

■あえて寒い所に挑む!


男性/43歳

冬にしか見られない景色の良いところです



男性/37歳

誰も来ない未開の地探しがち



男性/45歳

やっぱり、あえて寒いところに行きたくなる



男性/49歳

雪が降らない限り、ツーリングはしますからね!



男性/42歳

雪が積もった山の麓


『こんな時期だからこそ、あえて寒い所に行く!』という強者たちもいるようです。冬の空気は湿度も低く澄み切っているため、遠くの景色も鮮明に見ることもできます。雪山登山ほど過酷ではありませんが、ちょっとした冒険気分も味わえるのではないでしょうか。

冬のツーリングは記憶に残る冒険ツアー



温かいエアコンが装備されたクルマと違い、バイク乗りにとって冬の走行は快適とはいえません。そこに雨でも降ろうものなら“泣きっ面に蜂”。寒さと分厚い防寒着のせいで身体も動きにくくなり、路面も滑りやすくなるので事故や転倒の危険性も高まります。



それでも負けずにバイクを走らせる人たちがいます。『よりによって何でこんな時期に…』と思う方もいるかもしれませんが、冬のツーリングにはほかの季節では味わえない魅力があるのも事実。観光地は比較的空いており、冬の大気は湿度も低いため、はるか遠くまでクリアになった素晴らしい景色を見ることができます。自分なりに工夫した防寒対策を試すという楽しみ方もありますね。



また、ツーリングを趣味としているベテランライダーでも、苦労が多かったツーリングほど強く記憶に残り、後々まで『あの時は大変だったけど面白かったね!』と仲間内で話題に上がります。逆に何のトラブルもなく、快適だったツーリングの方が記憶があいまいだったりするようです。



バイクは趣味性の高い乗物であり、ツーリングに行かなくても生活に困る人はほとんどいません。しかし、バイク乗りという人たちは、日常の退屈さやストレスを発散するため、多少の苦労やリスクを負ってまで“非日常的な刺激”を求めるもの。ちょっとした冒険気分を味わえる冬のツーリングは、後々に最高の思い出になるかもしれません。



次回は「冬の"危険な"バイク乗りあるある(前編)」を紹介します。


調査時期: 2021年10月15日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 714人

調査方法: インターネットログイン式アンケート(フォルサ)