現状の給料に満足できず、副業に活路を見出そうとする人がいる。母、祖母とともに都内に暮らす32歳の独身男性(サービス系/正社員)もその1人だ。
「(我が家の)おもな収入源は、会社員として働いている自分です。祖母は年金生活、母は無職。(給料は)手取りで月18万円ほどです。年2回のボーナス込みで年収300万円ほどです」
ほぼ男性が養っている状態だ。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「もう会社や国は当てにならない」
手取り18万円と年金で大人3人が生活していくのは、やはり一筋縄ではいかないようだ。男性は現在の暮らしについて、
「どうにか会社からの賃金で生活できるか、貯金を足して生活している状況です。コロナ禍に関係なく、旅行や娯楽など無駄な出費は避けております。自宅と会社を往復しているだけの生活です。周りからは結婚の話も出ますが、現状からは考えられません」
と明かす。ただ、そのような大変な状況にありながらも、
「最近では副業なども話題になっているので、そういうものも含めて現状の打開を試みています」
と男性は前向きだ。行政や会社には失望感しかないようで、それが却って自分で努力する気持ちに火をつけているのかもしれない。最後に思いをこう綴っていた。
「自分の足を引っ張っているのは、税金や当てになるのかならないのかよくわからない年金(社会保険料)などの天引きされるものです。もう会社や国は当てにならないので、副業など何か第三の道的なことを考えてます」