チップ・ガナッシ・レーシングは、3月17~19日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間に向け、F1への復帰が決まったケビン・マグヌッセンに代わるドライバーとしてニール・ジャニと契約を交わしたことを明らかにした。
ル・マン24時間レースの総合優勝ドライバーであるジャニは、今週末に行われるモービル1・セブリング12時間で、アレックス・リン、アール・バンバーとともに02号車キャデラックDPi-V.Rをシェアすることになる。
当初、リンとバンバーと一緒にセブリング12時間に参戦する予定だったマグヌッセンは、急きょ古巣のハースに戻ってF1に参戦することになり、IMSA第2戦と同じ週末に行われるF1開幕戦のためにバーレーンへと飛んでいる。
そのマグヌッセンに代わってキャデラックDPi-V.Rのステアリングを握ることになったジャニは、2017年のセブリング12時間でポールポジションを獲得している。また、2020年にはポルシェGTチームから同イベントに出場しGTLMクラスの表彰台に立った経験を持つ。
「ニール・ジャニがキャデラック・チームの不可欠な存在として利用できることに感激している」と語るのは、チップ・ガナッシ・レーシングのマネージング・ディレクターであるマイク・ハル。
「世界最高レベルの耐久スポーツカーレースで、チームメートとして勝つ彼の能力は、チームが勝つために必要な利他的な考え方で証明されている」
ハルはチームがマグヌッセンのF1復帰を喜ばしく思っているとともに、これまでの彼の協力に感謝しているという。
「私たちは、ケビン(・マグヌッセン)がオープンホイールカーの最高峰でレースをするという情熱に戻ることができたことをうれしく思っている」
「また、我々はケビンと密接に仕事ができたことに感謝している。私たちは彼と一緒に仕事をする時間を充分に楽しんだ」
ジャニは昨年、WEC世界耐久選手権でポルシェワークスドライバーのひとりとしてポルシェGTチームに配属されたが、2022年シーズンはミカエル・クリステンセンと交代している。2016年にポルシェでル・マン総合優勝を果たしたスイス人は、現在もABB FIAフォーミュラE世界選手権のリザーブドライバーとしてドイツメーカーに所属している。
そんなジャニは、「チップ・ガナッシ・レーシングのような有名なチームと走る機会を得たのと同時に、セブリング12時間レースで、僕の好きなトラックとレースのひとつに戻ることができて幸運に思っている」と述べた。
「僕はアレックス・リンと協力し、顔馴染みであるアール・バンバーと組んで、02号車キャデラックDPi-V.Rでチェッカーフラッグを受けに行くことを切望している」