オリジネーターは3月15日、外国人留学生を対象にした就活アンケートの結果を発表した。調査は2月にネット上で実施し、同社が運営する外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ』登録者301人から回答を得た。
「一気に同じ時期に就職しないといけない理由が意味不明」
「日本企業の選考(採用活動)で、改善してほしいこと」を聞いたところ、トップ3は「選考プロセスの複雑さ」(54.8%)、「適性検査」(47.2%)、「面接の回数が多い」(46.5%)。
また、「日本企業の選考で疑問に感じたこと」を具体的に聞くと、以下の回答が寄せられた。
「具体的な仕事内容が提示されないけど採用する」
「新卒採用より中途採用がかなり少ない」
「一気に同じ時期に就職しないといけない理由が意味不明」
「学校で学んだ知識と関係ない、人柄で決めること」
「自分の年齢、結婚しているか、子供を持つ予定があるかなどを聞かれた」
「『面接官が入室するまで座らずに立って待つ』『お辞儀の角度は何度』『エレベーターが閉まるまで頭を下げる』などの面接のマナー」
「『残業がどれぐらいありますか』と聞いてもはっきり答えてくれない」
中には「サイレント祈りは本当に失礼」という声も。選考後、合否の連絡をしない「サイレントお祈り」は外国人にとっても不愉快なようだ。他にも「女性に化粧についての要求」、「女性はみんなパンプスを履くこと」など身だしなみに関する疑問も挙げられた。
一方で日本企業の選考で良いと思うことを聞いたところ、「仕事経験がなくても採用される」(49.8%)という声が最も多かった。
エントリーした業種は「IT・情報通信」(38.2%)が最多で、次いで「商社・貿易」(32.9%)、「サービス」(29.9%)となった。
また日本の企業で働いている・働いたことのある人に「日本の企業で働いてみて、商習慣やビジネスマナーなどで疑問に思うこと・良いと思うこと」を聞くと
「曖昧な言葉が多い」
「カタチにこだわりすぎるため、無駄が多い」
「会議が長い。会議をしても結果が出ない場合が多い」
などが挙げられた。