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BE:FIRST、沼にハマる人が急増 圧倒的パフォーマンス力とメンバーたちの人物像がポイントに

2022年03月15日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

BE:FIRST「Bye-Good-Bye」

 3月7日にBE:FIRSTの2ndシングル表題曲「Bye-Good-Bye」のMVが公開された。3月13日時点で680万再生を突破しており、YouTubeの音楽カテゴリーで急上昇1位という数字からもわかるように、BESTY(BE:FIRSTのファンネーム)の輪は広がり続けている。15日には『沼にハマってきいてみた』(NHK Eテレ)へも出演する彼らの沼にハマる人が急増している理由を改めて考えてみたい。


(関連:BE:FIRSTだからこそ発信できる、楽曲を通じたメッセージ 歌詞に込められた決意を体現する存在に


 まず挙げられるのは、圧倒的なパフォーマンス力だろう。グループ誕生のきっかけとなったオーディション『THE FIRST』が『スッキリ』(日本テレビ系)内で放送されていたこともあり、BE:FIRSTのファンは実に幅広い。これまでボーイズグループにハマったことがないという人も多々存在する。そういった人から見ても、ひと目で「上手い」とわかるパフォーマンス力を彼らは持っているのだ。例えばダンス。3月10日にアップされた「Bye-Good-Bye -Dance Performance-」を見てみると、見入ってしまうはずだ。もちろん細かなテクニックや表現力が長けているという部分もあるが、楽曲にマッチしたダンスになっていることが理由の一つになっているのではないだろうか。


 デビュー曲「Gifted.」では壮大さと情熱が感じられるエモーショナルなダンスだったが、「Bye-Good-Bye」は表情も含めて軽快でポップ、爽やかなダンスだ。歌も然りである。ある種、作詞作曲を手掛けているSKY-HIの手腕でもあるのだが、一番の盛り上がりどころであるサビでファルセットを多用することで軽やかさが感じられる歌唱になっている。こうして楽曲の持つ色に合ったスキルを、かなりのハイクオリティで都度出しているのがBE:FIRSTだ。それが圧倒的パフォーマンス力に繋がっているのだろう。


 2つ目は、メンバーたちの素が見えるという点を挙げたい。「ステージではキレキレのパフォーマンスを見せるのに、実は素朴」といったギャップはボーイズグループの魅力におけるセオリーになりつつある。BE:FIRSTにもこのギャップはあるのだが、彼らの場合より深くそれが見えている。始まりである『THE FIRST』の時点で合宿があったため人柄の深い部分まで見えていた上に、全員“熱くていいヤツ”であることは多くの人が知っているはずだ。加えて、デビュー後はラジオ出演が非常に多い。トークがメインとなる媒体ゆえに、メンバーのキャラクターを深堀るのにはうってつけだ。今年1月からは『SPARK』(J-WAVE)月曜ナビゲーターとして自分たちの番組も持ち、より素に近いトークが聴けるようにもなった。例えば3月7日放送回ではRYOKIとSOTAがパーソナリティを務め、プライベートでの関係性やお互い共感するポイントなどが語られてた。こうして人物像を深く知れるのも、彼らの魅力の一つだろう。


 さらに、ライブでの迫力という点も欠かせない。身一つでパフォーマンスをしているにも関わらず、迫力が凄まじいのだ。そして、歌って踊っているのに息が上がっていない上に、ピッチもぶれていない。実際、ファンミーティングやコンサート、イベントなど一度でも彼らのステージを見たことがある人は、より深く沼にハマっているのではないだろうか。個人的にもBE:FIRSTはステージ上でこそ一番輝くと感じている。


 ちなみに、筆者の周りにいるBESTYの中には「情報のアウトプット速度が丁度いい」という理由を挙げていた人もいた。供給が多すぎると全てチェックしきれずに追えなくなるが、現在のペースであれば大枠チェックし続けられる、のだそうだ。ファン層が幅広いからこそ、プロモーション方法もファンを固定化するために重要なファクターになっているのだろう。


 デビューして約4カ月。BE:FIRSTはまだまだ大きなグループになっていきそうだ。(高橋梓)