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ブランド名で検索してもおじさんの顔しかヒットしない、デザイナー非公開の「シーク・ヤボーティ」がデビュー

2022年03月14日 20:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

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デザイナー非公開のファッションブランド「シーク・ヤボーティ(SHEIK YERBOUTI)」が、2022年秋冬コレクションでデビューした。コンセプトに「ワーク、ミリタリーをベースに、上質な素材と洗練されたフォルム。伝統あるメンズウェアの技術に裏付けされたモノづくりを通して、ニューノーマルなメンズウェアを提案」を掲げ、キャッチーさと上質さを兼ね備えたアイテムを展開する。

 ブランド名の由来は、デザイナーが好きだというアメリカのシンガーソングライター「フランク・ザッパ(Frank Zappa)」のアルバム名。アルバムのアートワークがフランク・ザッパの顔で、「ブランド名で検索すると謎のおじさんの顔ばかりが表示される」という点が、デザイナーが非公開の同ブランドの謎めいた印象にマッチしたという。メインターゲットは20~30代のメンズに設定。得意とするテーラリングを活かしながらも、キャッチーなデザインを取り入れたアイテムを展開する。

 ファーストコレクションでは、アウター、ジャケット、シャツ、パンツ、スウェット、小物など約20型を用意。ブランド名をあしらったアイコニックなジャケットやスウェットをはじめ、デザイナー自身の趣味でもあるサイクリングから着想を得たアイテム、リサイクルナイロンを使用したアウターなどをラインナップする。

 ゴートレザーやラムレザーを使用し、ムートンを縫い合わせる縫い方で一枚革のように仕上げたシャツセットアップのほか、小物にも全て天然皮革を使用。革の両端にカラビナを取り付けたショルダーストラップは、ビニール袋を取り付けてトートバッグのように肩から掛ける事ができる。デザイナーは「合皮を使っているわけではないが、自分なりのサステナブルを表現した」と語る。加えて、ウールは全て日本を代表する織物産地、尾州で生産したウールギャバジンを使用。上質な素材やクラシックなシルエットを用いながら、アイコニックなブランドロゴを配置したり、パンツの裾にハーフジップをあしらうなどアレンジを加えた遊び心のあるプロダクトに仕上げた。

 現在公式サイトはInstagramのリンクとコンタクト情報のみになっているが、順次オンラインショップもオープン予定。オンラインショップでは、ブランドのアイコンに定めるカラビナや、Tシャツなどのグッズの販売も検討している。ファーストシーズンでは、地方のセレクトショップなどを中心に10店舗で取り扱う予定で、まずは取扱店舗の拡大を目指すという。