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元ミナルディF1のタルソ・マルケス、限定8戦のプログラムでNASCARカップシリーズ挑戦を表明

2022年03月11日 17:10  AUTOSPORT web

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2022年のNASCARカップシリーズに限定プログラムでの参戦を表明したタルソ・マルケス
当時のミナルディF1チームに所属し、1996年、1997年、そして2001年シーズンを戦ったタルソ・マルケスが、2022年のNASCARカップシリーズに限定プログラムでの参戦を表明した。ブロックチェーン企業であるDignityGoldとDIGau tokenのサポートを得て、チーム・スタンジ・レーシングの79号車フォード・マスタングで全8戦のエントリーを計画している。

 7月3日のロードアメリカ戦よりチャレンジを開始する計画のマルケスは、インディアナポリスのロードコース(7月31日)、ワトキンス・グレン(8月21日)、デイトナ(8月27日)、シャーロット・ローバル(10月9日)、ラスベガス・モータースピードウェイ(10月16日)、ホームステッド・マイアミスピードウェイ(10月23日)、そしてフェニックス・レースウェイでの最終戦(11月6日)への出場を予定している。

 ブラジル出身で現在46歳のマルケスは、F1キャリア通算で24戦に出場し、2001年シーズンには地元インテルラゴスやモントリオールで入賞を果たした。また、1999年には北米のチャンプカーにも挑戦し、アル・アンサーJr.の代役としてチーム・ペンスキーから6戦にエントリーしている。

 その後2000年から間を置き、2004-05年にもデイル・コイン・レーシングと組んでシリーズを戦い、フォーミュラ引退後の近年は地元の最高峰“ハコ車”シリーズでもあるSCBストックカー・ブラジルなどにも参戦した。

「DignityGoldのような投資家とレーシングコミュニティがこうしてタッグを組み、デジタルセキュリティとコンペティティブなモータースポーツに関心を示し、レーストラックやレースファンに高い価値をもたらすことは歓迎すべきことだ」と語るのは、チーム・スタンジ・レーシングのCEOを務めるジョン・スタンジJr.代表。

■マルケスは片山右京やフェルナンド・アロンソの元チームメイト

「タルソ(・マルケス)のような経験豊富なドライバーがステアリングを握ることが決まり、今季のNASCARカップシリーズ挑戦に向け非常に楽観的な気分だ。さらに今後は、追加のラウンドや(エクスフィニティ・シリーズなど)異なるシリーズへの参戦アナウンスも見込んでいる」と続けたスタンジJr.代表。

「レースプログラムでDignityや友人でもあるタルソとチームを組み、レース以外のエキサイティングなプロジェクトもリードできるような、夢のチームを作り続けることを楽しみにしている」

 イリノイ州シカゴを拠点として、スタンジJr.代表によって2012年に創設されたチームは、2014年から2016年の間にARCAメナーズ・シリーズで6戦のストックカーを経験。直近の戦績として、2016年2月のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでは、フランク・キンメルが5位フィニッシュを果たしている。

 また、2019年には当時のアロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツと提携し、北米シングルシーターの最高峰『インディ500』にも参戦し、オリオール・セルビアを擁して22位完走を記録している。